彼の養殖が始まりました
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「そうね。ボス攻略までまだ時間があるなら、なんとか時間を作れるかもしれないけど」
「本当に? それならボス攻略の少し前に来て貰っても良いかな? ゆっくりお風呂に入りたいから」
「それじゃあ、時間合わせて交代ね」
「りょーかい」
「おーい、リズ、暇ならデカイ奴に一撃入れてから帰ってくれ、後はキリトがやる」
「はいはい、ちょっと待ってなさい」
メニューを操作してリズがメイスと盾を装備した、俺とキリトが戦っている間をすり抜け大型へと駆け寄った。
「はい。まずは一匹目」
リズがソードスキルを発動し、大型のHPを六割削る。
「雑魚が邪魔ね」
寄って来た雑魚を盾で薙ぎ払い、二匹目の大型を吹き飛ばす。
それから次々と六体の大型にキッチリ一撃入れて戻ってきた。
「はい。あたしのお仕事おしまい。次は明日の朝にでも来るわ」
「了解、おつかれさん――――そろそろ迷宮区のモンスターがリポップ時間だな。
キリト、狩り残した雑魚とフィールドボスを時間内に狩り尽くす、リズを送るついでに入り口まで走るぞ」
「あー、大丈夫よ。入り口付近は他の攻略組も多いからリポップも少ないし、狩場を取られたら駄目でしょ」
「そうか? それなら途中までだな、どちらにしろ一度は中腹に戻る必要がある」
「そう? それじゃあ――――」
「悪い、流石にちょっと休ませてくれ………………――――――ッ!?」
メニュー画面を開いたままキリトが硬直した。
「どうした? 装備の切り替えなら早くしろ、次のリポップに間に合わんぞ? それとも、本気で休憩が必要か?」
「――――いや、何でも無い。悪かったな、次は中腹からだったか」
「ああ、行くぞ」
迷宮区の中腹でリズと別れ、俺達はキリトの養殖を再開した。
………………
…………
……
第四十六層、血盟騎士団ギルドホーム。
シリカは『メールで済ませたくない話』として、アルゴを呼び出していた。
「…………そうカ、ピナを失ったカ」
「……はい――――それで蘇生クエストの存在について聞きたいんですけど……」
「――――今あの馬鹿が調査に出ていル。オレっちは足手纏いだから同行できなイ」
「…………アルゴさんでも足手纏いになるなんて…………迷宮区――――ボス戦ですか?」
「……察しが良いナ、消去法で考えれば当然ではあるカ――――次の階層だナ、確定ではないガ、ピナが復活する可能性はあル」
「――――でも、クラディールさんは何も言ってくれませんでした」
「……不確定な情報で希望を持たせたくなかったんだろうナ、悪いニュースも確定しそうダ」
「悪いニュース?」
「他のビーストテイマーが使い魔
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