ジェラール
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ィアの言葉につっかかる元気はあるようだ。
と、その奥からのそのそとアルカが現れる。
「何なんだよ、あんの四角・・・背中に銃弾ぶち込みやがって」
「アルカ!大丈夫なの!?」
「んー?あぁ、アルカさんはピンピンしてますよー。熱風纏って銃弾燃やしてやったから。ま、相手にバレねぇよう身代わりに銃弾喰らわせたがな。ふー、大地使えてよかったなー。あれなかったらマジ死んでたかも」
ぶつぶつと呟きながらアルカはルーシィ達の近くに着地する。
「あんの四角やろォォ・・・!」
ナツは凄まじいまでの怒りの表情を浮かべる。
「逃がすかコラァアアーーーーーーーーーー!」
そして、叫びながらナツは走って行った。
「あのバカナツ!待ちなさい!私もあの巨漢一発殴ってやらないと気が済まないわ!」
普段なら冷静に後からナツを追うティアも、あのシモンを許せないのだろう。
こちらも凄まじいまでの速さでナツを追いかけていった。
「追うぞ!」
「追うって言ってもどこにいるのか」
「大丈夫だって。ナツの鼻の良さは獣以上だかんな」
「よーし!いっくぞぉー!」
そしてグレイ達もナツを追いかけていったのだった。
海に塔が1つ。
カ=エルムの近海に。
その塔の名は『楽園の塔』。
その一室では、玉座に座り、フードを被った青年と、地面に届くまでの長髪の男が向き合っていた。
「ジェラール様。エルザの捕獲に成功したとの知らせが。こちらに向かってるようです」
男の報告に、ジェラールと呼ばれた青年は静かに口角を上げる。
「しかし・・・何故今更あの裏切り者を?」
男の言葉に、クス・・・と小さい笑い声を漏らすジェラール。
「あなたほどの魔力があれば、始末するのはたやすかったはずだ」
「ふふ・・・ははは・・・それじゃあダメだ」
男に問われ、ジェラールは小さく笑いながらその問いに答える。
「『この世界は面白くない』」
その言葉はどこかで誰かが言っていた気がするが・・・気のせいだろう。
「はぁ・・・」
ジェラールの言葉の意味が理解できないのだろう。
男は不思議そうに首を傾げる。
「しかし『楽園の塔』が完成した今、これ以上生かしておくと面倒な事になりかねん。時は来たのだ」
そこまで言うと、ジェラールは一呼吸おいて、再び口を開く。
「俺の理想の為に生け贄となれ。エルザ・スカーレット」
その楽園の塔に向かう船で、エルザは目を覚ました。
「くっ!どこだ、ここは!?」
「船の中だよ、姉さん」
「ショウ」
ミリアーナのチューブで、エルザの
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