ジェラール
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に魂だけの存在に・・・」
「人を勝手に殺すんじゃないわよっ!」
ルーシィ、ルー、グレイの言葉にティアの声がツッコみを入れる。
が、声のする方には誰もいない。
「ははは・・・遂に僕、幻聴が聞こえるように・・・」
「ルー!戻って来い!いろんな意味で戻って来い!」
もう混乱状態のルーを必死に揺さぶるグレイ。
すると、ゆっくりと『それ』は形を『取り戻していった』。
青い光と共に『それ』は元あった形を取り戻し、先ほどまでの様に壁に寄り掛かる様に倒れる。
「・・・グレイだ」
「正確には俺の身代わりな」
「な、何・・・?」
「魔法、ですか?」
グレイの身代わりの胸辺りに青い光が集結し始める。
そして・・・
「よ・・・っと、やっと出られたわ」
ティアが出てきた。
グレイの、正確にはグレイの身代わりの胸辺りから、腰辺りまでを外に出している。
両手をついてスルッと身代わりの中から姿を現し、身代わりは再び割れた。
しゅるるる・・・と、俯き倒れていたティアがティアの右指先に吸い込まれるように消えていく。
「「「えーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」」」
「ティアーーーー!?ど、どうして、氷の中にいるの!?」
これにはさすがのルーも目を見開いて驚く。
髪を耳にかけ、ティアは至って冷静に口を開く。
「氷は水が凍ったものだからね。少しくらいなら中に留まっている事が出来るわ。で、丁度いい所に氷があったから、少し借りただけよ」
しれっと言ってのけるティアに思わず言葉を失う4人。
『あぁ、そうだった・・・ティアはこういう常識外れな事をしれっとやってのける人だった・・・』と思ったのは言うまでもない。
「それよりナツやアルカ・・・エルザは?」
「ナツとアルカは解らない・・・」
「エルザは・・・」
グレイの問いかけに言いにくそうに言葉を詰まらせるルーシィとルー。
「何も出来ずにさらわれちゃったの」なんて簡単に言える訳が無い。
2人が言いにくそうにしている、その時だった。
ドゴォォォォォォォン!
ルーレットと書かれた飾りやルーレットそのもの、近くの瓦礫が2つの火柱によって打ち上げられる。
思わずその炎の方に目を向けたと同時に、ナツが飛び出して来た。
「痛えーーーーーーーーーーーっ!」
「ナツ!」
「ぶはァ!」
ダン、と着地し、銃弾をぶちこまれた口を開く。
「普通口の中に鉛玉なんかぶち込むかヨ!?ア!?痛えだろ!下手すりゃ大怪我だぞ!」
「普通の人間なら完全にアウトよバカナツ。アンタが常識外れの獣でよかったわね」
「んだとコラァ!」
こんな状態でもテ
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