暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
ジェラール
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れていたジュビアがゆっくりと起き上がる。

「あ、あんたは!?」
「エレメント4の・・・!」

かつての敵であるジュビアを見てルーシィは目を見開き、敵であり、尚且つ戦った相手にルーは戦闘態勢を取る。

「ルーさん。ジュビア、戦うつもりはありません」
「ほえ?」

予想もしていなかった言葉にマヌケな声を出すルー。
その間にもジュビアがゆっくりと起き上がっていき・・・

「グレイ様はジュビアの中にいました」

そう言ったと同時に、ジュビアの中からグレイが姿を現した。

「な、中・・・あは、あはは・・・」
「うわーん!グレイ、無事でよかったよー!」

ジュビアの荒業にルーシィは苦笑いを浮かべ、ルーはそんな事お構いなし、とにかくグレイが無事だったという事に大喜びする。

「貴女ではなく私の中です」
「う、うん・・・そうね・・・」

そして勝手に恋敵とされているルーシィだった。

「突然の暗闇だったからな。身代わり造って様子を見ようと思ったんだが」
「敵にバレない様にジュビアが水流拘束(ウォーターロック)でグレイ様をお守りしたのです」
「余計な事しやがって!逃がしちまったじゃねーか」
「ガーン」

グレイの辛辣な言葉にショックを受けるジュビア。
すると、グレイの目に俯き倒れるティアが映る。

「オイ・・・俺達はともかく、ティアはどうなんだ?」
「!」

慌ててティアの方に目をやる。
ピクリとも動かず、ただ俯いているだけ。

「ジュビア!ティアは中にいないの!?」
「そ、それが、ジュビアがグレイ様をお守りしてティアさんも、と思った時には、ティアさんはいなくて・・・」
「いない!?じゃあ、あれは・・・」

全員の目がティアに向かう。
周りのガラスの破片を慎重に退かしながら、ルーがティアの肩を揺さぶった。

「ティアっ!ねぇ、ティアっ!起きて!」

必死に揺さぶっているが、ティアは動かない。
すると・・・

「!?」
「え?」
「は?」
「あら?」

スルッ、と。
ルーの右手がティアを突き抜けた。
全員が一瞬言葉を失い、ルーの口が悲鳴を上げるように丸く開いていく。

「わああああああっ!?ティアが、ティアがおかしくなっちゃったよーーー!」
「ルー!お、落ち着いてっ!」

頭を抱え叫ぶルーをルーシィが宥めていると・・・









「誰が、おかしくなったですって?」










声が1つ。
その声に反応した4人が声のする方を向くが・・・そこには誰もいない。
強いて言うならば、グレイが身代わりに造った氷の人形の欠片だけだ。

「声だけ聞こえる・・・」
「まさか、ティア・・・」
「つい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ