暇を持て余した神々の遊びだったり……
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今日は土曜日、いつもならそこらへんをぶらぶら散歩しているが、今日は雨なのでそれができない。適当にネットサーフィンをしていたがそろそろ飽きてきた。その上眠くもなってきた。
頬杖をついてうつらうつらしていると、
「あ、あぁぁ!! 暇! 暇よ!」
「うおぉぉ!? 痛ぇ!?」
レイがいきなり大声をあげた。その大声にビックリして頬杖が崩れ顎を机に思いっきり打ってしまった。
「ど、どうしたんですか……?」
押し入れから天が顔を覗かせる。……ドラえ○んか、まあ、可愛いから許す。
「なんだ、どうした? 筋肉のことで悩みか?」
俺の腕からニュルニュルと変な言葉を吐きながら上腕二頭筋の神が出てくる。キモッ、可愛くないから許さん。
ホント、自分の上腕二頭筋に神とはいえ誰か入ってると思うと嫌な気分になるな……
いかん、天を見て心を落ち着かせよう。……可愛いな、
心も落ち着いたところでレイに話しかける。
「ど、どうしたんだよ……」
「言葉のままよ! 退屈なの!」
「仕方ないだろ、筋トレでもしてろ。」
「なんであんたは退屈しのぎの第一候補が筋トレなの!?」
「ほ、本読む? 貸してあげるよ?」
「馬鹿か!! なんで読書なのよ!?」
「いや、今のは普通にいい意見だと思うぞ。」
涙目の天を撫でるのを忘れない。涙目の上目遣いでありがとう。と言われた。癒されるね……
「これは由々しき事態よ! このままじゃわたし達は暇を持て余した神々よ!」
「別に俺は筋トレしてるから暇ではないが」
「わ、私は神じゃないよ?」
レイの言葉に上腕二頭筋の神と天が言う。
「むぅー、付き合い悪いな……」
二人の返答にレイの頬がプクーっと膨れる。しかし、ツンってしたくなる頬だな……
そして笑顔で俺に近づいてきた。
「天万は、退屈だよね……?」
「上目遣いで言ったって事実は揺るがんぞ。」
「ちぇっ、私の美貌だったらはいはい言ってくれると思ったのにな……」
「俺のことなめすぎだろ、もしくは自分に自信ありすぎだろ。」
自分の容姿に自信がある女ほど気を付けなければならない事この上ない。
「参考までに聞くが、何をするつもりだ?」
上腕二頭筋の神が聞く。まあ、本音を言えば俺も退屈だし聞いてやるだけ聞いてやるか。
「よくぞ聞いてくれた! そうだねー……」
「考えてねぇのかよ。」
「ぬぅっ、」
冷静にツッコミを入れると誰かに殴られたような声を出した。
「ああん? だらしねぇな?」
追い討ちをかける形で上腕二頭筋の神が言う。
やめろ、筋肉ムキムキのお前がそのセリフを言うと兄貴にしか見えん。
……歪みねぇな。
そんなことを考えてるとレイが思い付いたように手をポンッとする。
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