一部【スサノオ】
十一章【ティティ】
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ィティのコンタクト番号とマスティフの有力情報という大収穫にガッツポーズをとる。
「零君、なにしてんのかな?」
「うえっ!?」
不意に後ろから聞こえた聞き覚えのある声に、恐る恐る振り返るとそこには腕をくみニヤけているジャックの姿。
「今のガッツポーズの経緯を教えてもらおうかな?…赤裸々にっ!」
ガッと零の首へ腕をかけジャックは楽しげに零の頭を手で掻き回す。
「ちょちょっ!居たんですかっ!?」
「居たわっ!むしろ冒頭から居たわっ!!」
「じゃぁ、経緯話すまでもないじゃないですかっ!」
そう零がいうと、ジャックはおもむろに首にかけていた腕を解き、今度は両肩に手をポンと置く。
その顔は真面目を装っているが笑いを隠しきれていない。
「零君、違うんだよ。全然違う大間違いだ」
「なにがですかっ!?」
「俺は君の口から赤裸々に…ぶふっ」
笑いをこらえきれず大爆笑するジャック。
「どんだけだよっ!おまっ…びっくりだわっ!」
「こっちのセリフですよっ!」
「心配になって着いてったらちゃっかりコンタクト番号までしっかり聞きやがって!」
「俺から聞いた訳じゃないですからね!?」
だが、爆笑中のジャックの耳にはそんな零の言い分も届かない。
「まぁまぁ、なにはともあれマスティフの情報は手に入れたわけだ!」
笑いすぎで出た涙をぬぐうジャック。
「善は急げってことで、今夜討伐いくかっ!」
「そうですね」
面白いものが見れた、と足取りの軽いジャックとは裏腹に疲れきった零の足取りは重かった。
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