一部【スサノオ】
十一章【ティティ】
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、そのままいけっ!!」
言われなくても、とバッファローの体毛を掴み、一気にコアのあるその背中へと登り詰める。
剣を振り上げ、勢いのままにコアへと剣を突き立てる零。
「あっ、バカッッ!」
「え?…あっっっ!」
ジャックの叫びも虚しく断末魔をあげながらズンッ、と地響きを鳴らし倒れるバッファロー。
「採取する前に倒してどうするんだよ…」
と、ガックリと肩を落とすジャック。
「いてて…ごめんなさい…」
離脱に失敗し地面に叩きつけられた零は、立ち上がり申し訳なさそうにジャックへと歩み寄る。
「まぁ、また今度でもいいけどな…」
はぁ、とジャックがため息を漏らすと同時に起動する腕輪。
《依頼完了確認…》
《報酬金をメンバーへ等分いたしました…》
「…報酬金も入ったことだしな」
と、腕輪を操作し電子パネルを出現させ、振り込まれた報酬金を確認する。
「ちょっと!私のこと忘れてません!?」
「「あっ…」」
目を見やると、そこには捌ききれずフロッグに追いかけ回されるクラウリーの姿。
「忘れてたな…」
「…ですね」
そう顔を見合せ苦笑いすると、クラウリーの援護へとむかう。
スサノオとの遭遇のあと、自らその落とし前をつけようと心に決めた3人は手当たり次第に依頼を受け、その成果かもはやフロンティア1程度のネイティブでは物足りないほどの実力を身に付けていた。
フロッグの一掃も終え、その場に座り込む3人。
「…辛いクエストでしたわ…精神的に」
と、クラウリーはうなだれながも二人を睨む。
「なんかよ、そろそろこの辺りのネイティブじゃ特訓にもならないな」
クラウリーの鋭い視線をあえて無視をするジャック。
「じゃぁ、フロンティア2に拠点うつします?」
「そうだ……」
「ダメですわ」
ジャックの言葉を待たずして間へとクラウリーが割って入る。
「ダメって…なんでだよ?」
「決まってるじゃありませんの!まだこのエリア…フロンティア1の最強の敵を倒していませんわ!」
と、爛々と目を輝かせながら電子パネルを出現させ零とジャックへと画像を見せる。
そこには、ライオンにも見え狼にも似た、黒い毛並みの猛々しいネイティブの姿が映っていた。
「フロンティア1の最強ネイティブと名高い『マスティフ』ですわ!」
「マスティフて…そりゃ無理だろ」
「何がですの?」
フロンティア1において食物連鎖の頂点に君臨すると言っても過言ではないマスティフ。
その力は初心者殺しとも名高く、フロンティア3のネイティブにも匹敵する実力とも称される危険なネイティブだった。
しかし、ジャックが危惧するのはそこではな
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