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仮面ライダーOOO The Original Story 〜異世界戦記〜
001 夢と 復活と メダル
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、ラルフは懐からなにかを取り出す。
そして、クモヤミーを再び衝撃波で吹き飛ばしながらそれを蓮矢の腹部にあてる。
「!」
するとそれは、蓮矢の腹に巻き付いた
「これは…」
蓮矢が目を丸くする。
更にラルフは、シルバーのホルダーから三枚の色の付いたメダルを取り出す。
赤・黄色・緑…美しく色彩の施された、先ほどとは違うメダル…
ラルフはそれを蓮矢に手渡す。
『「赤・黄色・緑の順に右から入れろ。」』
蓮矢は、言われるがままにメダルを入れる。
三枚目を入れたところで、セット部分が左下に傾く。
『「右腰のスキャナーでスキャンしろ。それで『変身』だ。」』
「変身…。」
蓮矢は、反応する。
変身とは、蓮矢が大ファンである『仮面ライダー』の代名詞と言うべき台詞だった。
彼の中の正義、これを決定付けたものだった。
「仮面ライダーは、人間の自由のために悪と戦う」
自分もそんな男になりたい。
その夢が、叶うはずのない夢が、
今叶うのだった。
スキャナーから、待機音が鳴り響く…
蓮矢は、メダルをスキャンした。
「変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タトバ♪』
奇妙な歌と共に現れたのはタカの頭部、トラの腕と胴体、バッタの脚部を持つ戦士、
『「フ…、オーズ復活の時だ。」』
ラルフが笑う。
「ああ…」
蓮矢は、あまりの出来事に収拾がつかない。
その時、衝撃波が当たり、しばらく起き上がれなかったクモヤミーが立ち上がり、オーズに襲い掛かる。
「!…でりゃあっ!!」
オーズは、向かってくるクモヤミーの腹にパンチを打ち込む。
『ガバアッ!?』
クモヤミーは、後方に吹き飛んだ。
「この力は…!」
これには、蓮矢自信も驚いた。
『「それが、オーズたる者の力だ。」』
「はあッ!!」
オーズは、更にトラクローを展開、起き上がり様のクモヤミーに斬撃を加える。
『ブゴッ!』
クモヤミーは、セルメダルを放出しながら苦しむ。
「でぇい!」
オーズは、クモヤミーを上に突き上げ、蹴りを入れる。
『グゥゥ!』
クモヤミーは再び吹き飛んだ。
『「トドメにはもう一度スキャンだ。」』
「!」
再度のスキャン。
『スキャニングチャージ!』
「てあッ!!」
オーズは高く舞い上がる…そして、足の先には赤・黄・緑のサークル。
「でりゃああああああああ!!」
タトバキック。
それはクモヤミーに直撃した。
『グオオオオオオオオ……』
長い断末魔と共にクモヤミーは爆散し、無数のセルメダルになる。
・・
・・・
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