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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第184話】
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短くなるからな。 鈴音の部屋に行ったらすぐに寝ないと」

「む? もう帰るのか、ヒルト? 良かったら泊まっていくといい。 私のベッドで寝れば何の問題もないからな」

「ちょっ、ラウラ!?」


 ラウラの言葉に真っ先に反応したのはシャルだ。

 当のラウラは、何故お前が反応するといった表情だが――。


「おいおい、流石に泊まる訳にはいかないって」

「……何故だ? 夫婦なんだ、たまには夜の営みというものを――」

「わああっ!? ら、ラウラは何を言い出すの!? ぼ、僕が隣で寝てるのに二人でそんなことしちゃダメだからねッ!?」


 顔を真っ赤にし、抗議をするシャルに対してラウラが言った言葉が――。


「む? ……ならシャルロットも交ざればいいだろ」

「ふぇっ!?」

「……おいおい、流石にそんな事出来ないし、てか俺が泊まる前提で会話が進むのはダメだぞ? ……3Pとか、AVやエロ本の世界じゃねぇか……」


 若干その行為を妄想しかけるが、頭をブンブン横に振ると共に払拭した。


「……とにかく、ラウラもバカな事を言うなよ?」

「む? 割と本気だったのだが……まぁ、私も出来るなら嫁と二人の方がいいしな」

「はいはい。 ……あまり、俺の性欲に訴える様な事を言うなよな……。 じゃあ二人とも、明日の朝10時にゲート前に集合、わからなかったら美冬に連れてきてもらえばいいからな?」

「了解した。 何か用意した方が良いものとかあるか、ヒルト?」

「ん? ……浮き輪ぐらいかな? シャルも、いつまでも惚けるなよ?」

「ふぇっ!? べ、別に惚けてなんか……」


 そうは言いつつも、スカートの裾をきゅっと握りながらもじもじするシャル。

 可愛いと思いつつも、口に出せばいつもと同じように顔を赤くするだろう。


「じゃあ俺は行くからな? 二人とも、また明日。 おやすみ」

「う、うん。 ヒルト、おやすみなさい」

「うむ、嫁よ。 また明日な」


 その声を背中に受けると、俺はひらひらと手を振って二人の部屋を後にした。

 ……部屋に行くだけであれだけドキドキさせられるとは……。

 ゆっくりとした足取りで、俺は鈴音のいる部屋へと向かった――。
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