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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第184話】
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頬を赤く染め上げていた。


「……ラウラは炎天下の中、並ぶ必要無し。 まだ並ぶって言うならこのまま頬をむにむにし続けてやるぞ?」

「うぅ〜〜…………」


 若干涙目になっているラウラだが、こうやってると凄く意地悪したくなってくる可愛さがあるな。

 このやり取りを見ていたシャルは、凄いジト目で俺を見ていたのだが……ヤキモチなのだろうか?

 むにむに弄っていた頬を離すと、ラウラは直ぐ様両頬を撫でていた。

 そんな様子に、俺は頭を撫でると再度唸り声をあげる――。


「うぅ……。 よ、嫁に子供扱いされてる気がする……」

「ん? ははっ、頭を撫でるのが子供扱いなら俺は大概の奴を子供扱いしてるってことになるぜ? ……てか前にも言った様な?」


 多分、この言葉は前にも言った気がする。

 俺自身がなでなでするのが好きな為、よく美冬や未来の頭を撫でるのだがここの学園に来てからというもの、頭を撫でる子が増えた。

 セシリア、シャル、ラウラ、鈴音、のほほんさんが主だが――実は、鷹月さんの頭も撫でた事があったりする、

 しっかり者の彼女が、山田先生に頼まれていた資料を運んでいた時に途中で俺がそれを見つけ、替わるついでに頭を撫でてみるとボシュッという音と共に真っ赤になっていたのが可愛かった。

 ……個人的に、もう少し彼女と話がしたいものの、ルームメイトが篠ノ之という罠が立ち塞がっている為になかなか……。

 ……って、今は鷹月さんの事じゃないな。


「何にしてもラウラ? 俺の夫というなら嫁である俺の言うことを聞いて黙って受け取る。 そして明日の朝10時にゲート前に集合、いいな?」

「う……わかった。 ……ヒルト、その……だな?」

「ん? どうした、ラウラ?」


 目線が合うと、ラウラは真っ赤になりながらも視線を軽く逸らすと共に――。


「ぁ、ぁり……がとぅ……」

「ふふっ、どういたしまして。 ……シャル、ラウラの事、頼んだぞ? 前の臨海学校の時みたいに髪をアップテールにしてやってくれ」

「ふぇっ? ……うん、わかったよ。 ……ヒルト、今回は僕、選んでくれた水着を着るからね?」

「あぁ、期待してるぞ? ……カメラ用意するのも悪くないかもな、記録に残す――と思ったが、女尊男卑な昨今、盗撮だーって、他の客に言われても敵わんから諦めるか」

「「……ぁぅ……」」


 カメラで撮るという言葉に反応した二人は、まるでリンクした様に同じく声をあげた。


 ……個人的に撮影会を頼めば、二人とも撮らせてくれそうな気もするが……逆にドン引きって言われそうな気もしないわけでもない。


「……さて、明日は始発で早めに並ばないと遊ぶ時間が
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