第一章 平凡な日常
27、今日はなんの日?
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こと?」
「行けば分かる」
何があんのか知らねぇけど、行ってみるか。
草壁のこと待たせんの悪ぃし(これ本音)。
てことで駐輪所に行くと、確かに草壁がいた。
時間も時間だし何より日曜と言うことで生徒の自転車なんて一台もない駐輪所に草壁がいた。
「恭に言われたんだが、なんか用か?」
「ええ、実は委員長に頼まれていまして」
そう言って草壁は、近くの布に手をかけた。
ん、布……?
暗くて気づかなかったが、何もないと思われたそこには、たった一台だけ、草壁の隣に布の掛けられた大きな何かがあった。
「委員長からあなたへの誕生日プレゼントです」
布が剥ぎ取られる。
そこにあったのは、バイクと言うか単車とかって呼ばれてるやつ。
このフォルムはSH4000だっけか?
違ってたらごめん。
「て、ん? 恭から? オレへの? 誕生日プレゼント!?」
待てーい!
何で自分でも忘れてた誕生日をあいつが覚えてんのってか知ってんの!?
つかそれ以前に、恭がオレにプレゼント!?
てか規模おかしくないか!?
何でよりにもよってこれ!?
「並盛の巡回の時にでも使えば、少しは楽になるだろうと、委員長なりの計らいです」
「いやいやいや!! 免許証とか持ってねぇし! つか取れる歳じゃねぇし!?」
「ご心配なく。その辺は風紀委員でどうにかします」
ダメだ、本格的に風紀委員の規模がわかんねぇ。
さっきまでの書類整理の疲れに加え、今までの突っ込みにより、少しばかり目眩を起こした。
「霜月さん!?」
思わず倒れそうになり、草壁に支えられる。
最近、疲れが溜まりやすくなってきた気がする……。
つーかそれ以前に、あの応接室の件以来、恭がおかしすぎる気がする。
オレが知っている、REBORNの世界の雲雀恭弥とは、また別人に思える。
いつだったか銀が言っていた「修正不可な原作ブレイク」が頭をよぎる。
けど、これとそれは関係あるのか?
「悪ぃな草壁。もう大丈夫だ」
足に力を入れて体勢を立て直す。
正直、まだ足がふらつくが、まあいいか。
「本当に大丈夫ですか?」
「心配すんなって。少し疲れが溜まっただけだ。それと、悪ぃがこのバイク、明日までここに置いておいてもいいか? どうせ歩いて3分だからな」
「わかりました」
サンキュ。
そう呟くと、オレは軽く手を振ってその場を後にした。
†‡†‡†‡†‡†‡
ガチャッ
「どうだった?」
応接室に入ってきた彼に、目を向けることなく問いかける。
返ってきたのは苦笑いだった。
「なんと言いますか、
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