キラーパンサーに転生
12命の選択
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ドーラちゃんは威嚇を続けて構えを解かないあたしには見向きもしないで、自分で雪の女王さまに向かっていきます。
……ドーラちゃん。
ドーラちゃんは人間で、まだ子供なんだから。
人間の子供はこんなことからは、本当は大事に守られてないといけないんだから。
あたしは元は人を殺す魔物で、そういう生き物なんだから、まだ子供でもあたしにさせていいんだから。
ドーラちゃんは、自分でそんなこと、しなくてもいいんだよ。
だけどあたしは、相手を殺すつもりで待ってたあたしは。
同じように覚悟を決めて向かってるドーラちゃんを、止めるのがいいかどうかわからない。
元はそんなことのない世界に、直接にはなにも殺さなくても生きていけた世界にいたから、こういう世界でこういうときにどうするのが正しいのか、逆にわからない。
本当はドーラちゃんにそんなことさせたくないけど、それでも黙って見守るしかないあたしの前で、ベラさんがドーラちゃんを止めます。
「ダメよ、ドーラ!殺しちゃ、ダメ!!」
……そっか、ベラさんは、止めるんだ。
ベラさんがそうしたからって、それが正しいのかどうかわからないけど。
でもベラさんは、そうするんだ。
ドーラちゃんが人みたいなものを殺さなくて済んで、あたしは少しほっとしたけど。
でも殺す理由がなくなったわけじゃないから、ベラさんもドーラちゃんにはさせたくないっていうなら、やっぱりあたしがやらないと。
あたしだってドーラちゃんにそんなことさせたくないし、大丈夫、あたしはできる。
そんなことを思いながら、また相手を睨み付けると。
「びどを、ごどじだごど、あでぃばでん!!」
人を、殺したこと、ありません?
……あれ?
あたしたちに死ねとか、言ってなかった?
人を殺す、危険な魔物なんじゃないの?
この、雪の女王さまだったひと。
逃がしたらまた他の誰かとか、あたしたちを殺しにくるんじゃなかったの?
もしかして、殺さなくても、本当に大丈夫なの??
ドーラちゃんが改めて、元雪の女王さまにお話を聞いたところ。
なんか、大丈夫みたいでした。
設定とかなんかよくわからないところがたくさんあったけど、とにかく、なんか大丈夫みたいでした。
よくわからないけど、いろいろとかわいそうなひとだったみたいです。
そこのところも含めて、ドーラちゃんがお話とお説教をしてくれたので、もう大丈夫だと思います。
オカマって言われたくないオネエさんはザイルくんを好きだったみたいで、初めはキレイな女の人みたいだったオネエさんのことを、ザイルくんも好きだったみたいだけど。
真実が明らかになって、い
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