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ドラクエX・ドーラちゃんの外伝
キラーパンサーに転生
11ザイルくんと戦います
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 ベラさんはそそっかしいから、そんなこともしちゃうかもしれないけど。
 でも、そんなに器用に進めそうには見えなかったけど。

 あたしがドーラちゃんの腕の中できょろきょろしながらそんなことを考えていると、下のほうから声が。

「うう……重、い……早く、退()い、て……!」

 あ、そっか。
 あたしがドーラちゃんの上に落ちたなら、ドーラちゃんはベラさんの上に落ちたってことだよね。

 ごめんね、ベラさん!
 今すぐ、どくから!



 ベラさんの上からあたしとドーラちゃんがどいて、ドーラちゃんがベラさんにホイミをかけて。

 ドーラちゃんがベラさんに謝ってる横で、あたしも項垂れてベラさんに向かってミュウミュウ言ってます。

 ごめんね、ベラさん。
 あたしもお話しできたら、ちゃんと謝りたいんだけど。
 でも、わざとじゃないの。
 ベラさんが心配で、早く追いかけないとって思ったの。
 でも、わざとじゃなくてもやっぱり痛かったよね。
 ほんとにごめんね、ベラさん。

「ドーラもモモも、私よりも小さいし。逆じゃなくて、良かったわ。私が潰しちゃったら、それこそ悪いもんね!」

 ……ベラさん、優しいなあ。
 
 ベラさんの優しさに、ドーラちゃんもすっかり気合いが入ったみたいだし!
 うん、あたしも頑張るよ!
 ドーラちゃんのためだけじゃなくて、ベラさんのためにも、あたし頑張るね!
 みんなで頑張って、ちゃんとフルートを取り戻そうね!!


 ドーラちゃんがベラさんに氷の上でのバランスの取り方を教えてるのを聞きながら、あたしも一人で練習して。
 四つ足なせいもあってか慣れれば全然難しいことはなくて、すぐに楽に滑れるようになります。

 ベラさんもそのうちに上手に動けるようになって、みんなで声をかけあって気合いを入れて上の階に戻り、さらに先に進みます。


 途中でベラさんが調子に乗りすぎちゃって、倒したホネの魔物が積み重なってるところに突っ込んじゃう、なんてこともあったけど。
 ドーラちゃんとあたしに遠巻きにされてちょっと落ち込んでたベラさんも、敵への怒りでまたやる気を取り戻して。

 あとはベラさんも落ち着いて、順調に魔物を倒し続けて、ザイルくんのいる場所に着きます。


 ベラさんがザイルくんに大声で呼びかけて、そのあと二人は少しの間言い合いをしてたけど。
 全く話を聞く様子のないザイルくんを見てドーラちゃんがベラさんを止めて、いよいよ戦闘開始です!

 今まではあたしもベラさんもいなくても、ドーラちゃん一人でも本当は問題なかったけど!
 ボス戦ともなれば、いくらドーラちゃんだって一人じゃ大変だよね!
 うん、あたしも頑張るよ!!





 頑
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