キラーパンサーに転生
9雪原を通って洞窟へ
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ーラちゃんに聞かれて、ベラさんが杖を握りしめて気合いを入れて、答えてます。
あ、ずるい!
ドーラちゃんの役に立とうって決めたのは、あたしが先なのに!
お話しできるからって先に答えちゃうなんて、ベラさん、ずるい!
「ニャ、ニャー!」
ドーラちゃん、あたしも、あたしも!
あたしだって、戦えるんだから!
魔法は使えないけど、同じくらいの強さの兄弟たちより、ずっと上手く戦えたんだから!
ドーラちゃんとパパさんのおかげでレベルも上がってるし、あたしだって絶対に役に立ってみせるからね!
必死に訴えるあたしに、ドーラちゃんが優しく笑って答えてくれます。
「モモも、だいじょうぶなんですね?いままでは、おとうさんが、たおしてくれたし。ここまでは、わたしがたおしちゃったから、モモがたたかうのは、はじめてみますけど。むりは、しないでくださいね?」
「ニャー!」
うん、大丈夫!
無理して余計なケガなんかしたら、ドーラちゃんに迷惑かけるだけだもんね!
ちゃんと頭を使って、ちゃんと役に立ってみせるからね!
パパさんを見て学んだ経験を生かして相手の急所をきちんと狙って、まだ弱いあたしとしてはずいぶん上手くダメージを与えながら、戦って。
ベラさんは妖精さんらしく身軽に動き回って、攻撃力はやっぱり低いけど、上手なタイミングで魔法を使って、敵を倒して。
その辺の魔物なら一人でも十分に倒せるドーラちゃんの役に立つって言えるかどうかは微妙なところだけど、それでもそれなりに戦えるところをちゃんと見てもらって、ドーラちゃんに合格点はもらえたみたいです。
しばらく様子を見て、あたしたちの実力が十分にわかったあとも、それなりに戦わせてもらえるようになりました!
もうちょっと慣れたら、いよいよ練習をしなくちゃね!
ドーラちゃんのために、あたしがパパさんの邪魔をする練習を!
と言ってもドワーフさんのいる場所まではそんなに遠くないので、練習なんかの前にドワーフさんのところに到着します。
「うわっ!ぼ、ぼくじゃないよ!アイツだよ!ぼくは、わるくないよ!いじめないで!」
ドワーフさんと一緒にいたスライムくんが、なんだか怯えてます。
ドーラちゃんは優しいし、あたしだって乱暴なんかしないのに。
妖精の村のスライムくんはのんびりしてあたしのことだって全然怖がらなかったのに、同じスライムでもずいぶん違うなあ。
ところでその辺のスライムはしゃべれないのに、なんでこのスライムくんたちはしゃべれるんだろう。
あたしも、頑張ればしゃべれるようにならないかなあ。
無理かな、キラーパンサーじゃ。
あたしがそんなことを考えてる間に、ドーラちゃんが優しくスライムくん
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