暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
26、脅迫まみれの体育祭
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
充分だ。

片方はすんなり落ちてくれたが、もう一人がなかなかしぶとい。

こういうときのための、武器だ。

「いくぜ、霜天氷龍」

短刀に力を込める。

その直後、オレの手の中には、小さな氷の龍が収まっていた。

言うなれば、白蘭のミニ白龍の氷版ってとこだ。

て言うか、霜天氷龍って氷雪系な訳なんだが、オレの属性ってなんなんだ?

まいっか。

「奈落の底へ逝ってらっしゃい」

ダーツのようにそれを投げる。

見事手に命中。

「うわああああああ」

「勝者、Aクラス」

うわー、なんか単純すぎた。

て言うか、救われた……。



†‡†‡†‡†‡†‡



「要、これ」

チーズケーキを頬張るオレに、恭がなにかを渡してきた。

赤い布に金色の文字が刺繍してある。

うん、風紀の腕章だね。

「何でだ? とっくに貰ってるだろ?」

「そうじゃない。よく見て」

よく?

え〜っと

〈風紀委員長補佐〉

「何故に!?」

「優勝のご褒美」

腕章をもつ手が、怒りに震える。

恭を見ると、勝ち誇ったような顔をしていた。

「全然ご褒美になってねぇええーーーっ!! !」

次の日から、オレの腕章が2つに増えたのは、言うまでもない。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ