第一章 平凡な日常
26、脅迫まみれの体育祭
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充分だ。
片方はすんなり落ちてくれたが、もう一人がなかなかしぶとい。
こういうときのための、武器だ。
「いくぜ、霜天氷龍」
短刀に力を込める。
その直後、オレの手の中には、小さな氷の龍が収まっていた。
言うなれば、白蘭のミニ白龍の氷版ってとこだ。
て言うか、霜天氷龍って氷雪系な訳なんだが、オレの属性ってなんなんだ?
まいっか。
「奈落の底へ逝ってらっしゃい」
ダーツのようにそれを投げる。
見事手に命中。
「うわああああああ」
「勝者、Aクラス」
うわー、なんか単純すぎた。
て言うか、救われた……。
†‡†‡†‡†‡†‡
「要、これ」
チーズケーキを頬張るオレに、恭がなにかを渡してきた。
赤い布に金色の文字が刺繍してある。
うん、風紀の腕章だね。
「何でだ? とっくに貰ってるだろ?」
「そうじゃない。よく見て」
よく?
え〜っと
〈風紀委員長補佐〉
「何故に!?」
「優勝のご褒美」
腕章をもつ手が、怒りに震える。
恭を見ると、勝ち誇ったような顔をしていた。
「全然ご褒美になってねぇええーーーっ!! !」
次の日から、オレの腕章が2つに増えたのは、言うまでもない。
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