暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
24、お買い物は慎重に
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!」

「うん!」

その後、レジに行ってそれを買った。

オレが大きい方で凪が小さい方。

何故か店員にカップルと間違えられて、オレと凪は顔を真っ赤にしながらその店を後にした。

いつの間にか人通りは少なくなり、5時のチャイムが鳴り出した。

「今日は誘ってくれてありがとな」

「ううん。こっちこそ来てくれてありがとう」

小さな紙袋から、さっきのペンダントを取り出す。

「これ、肌身離さず持ってるぜ。親友の証にな」

「親友……。うれしい」

凪がパアッと明るくなる。

やっぱり凪は明るくなくちゃな!

その後、門限が迫っているからと言って凪は帰った。

それを見送りつつ、ペンダントを、前からつけていたチョーカーと重ねてつける。

青い石のはまった十字架のチョーカーと、ピンクの石のはまったハートのペンダント。

本当なら相容れない2つは、どちらも“親友 ”からの初めてのプレゼントだった。

本当なら相容れないはずの、親友たち。

「彩加……。お前がもし生きていたら、オレは全く違う人生を生きてただろうな」

沈んでいく夕日を見ながら、オレは小さく呟いた。
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