暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick53_このメッセージ、遺言にも見える
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自分の学習机の隣に置いてある高さ60cm×底30cuでブラウンカラーの箱を取り出し、
箱にある100個の引き出しの中身を確認する。

「準備できたか?」

玄関から信乃が、美雪と同じ大きさの箱(色は黒く塗られている)を持って入ってくる。
その脚にはA・Tが装着されていた。

「ん。材料も1週間放っておいて劣化するものは無ないし、材料の不足もない」

「それじゃ、行くぞ!」

先程のPCを再び操作する信乃。

「そういえば信乃、行くってどこに行くの? 私が心当たりがあるのは
 シノブちゃんの研究所がある建物が3か所と、学校くらいだけど・・・」

「やっぱりシノブさんは、俺にメッセージを見られる事を前提として送ったみたいだな。
 学園都市の最高レベルのセキュリティを使ってメッセージを残すくらいだから
 そんな当たり前の場所にはいないと俺は思っている。

 っと、返信が来た。

 なになに・・・『ZXC741ASD852QWE96e'』か。さすがちっぃくん、早い速い」

信乃が部屋を出る前にPCを操作していたのは、知り合いの探査者(シーカー)
情報収集をお願いするメールを送ってからだ。

送信したメッセージの内容は以下の通り。
『布束砥信の居場所を調査して下さい。報酬は位置外水のプライベート写真5枚セット』

その変身が先程の文字列。同じく学園都市のセキュリティランクA以上の重要情報のパスワード。

信乃はそれをログイン画面から入力して、情報の詳細を調べる。

「!!!

 なんだよ、これ!?」

表示されたのは、『絶対能力者進化計画(レベル6シフトけいかく)』

さすがの信乃も驚きの声を上げた。


つづく
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