妹達
Trick53_このメッセージ、遺言にも見える
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よ」
「そっか。・・・ますます怪しいな。
美雪、このクイズに答えるつもりあるか?」
「ん〜〜。出来れば答えたい。
シノブちゃんがこんなことするのは、さっきも言ったけど初めてだし。
何か理由があると思うから答えたい、かな。
そういえば信乃はこのクイズの文字、パスワードって言っていたよね?
この≪ZAB630NKJ989POI33e'≫って何かのパスワードなの?」
「・・・別にからかうつもりで言うんじゃないけど、PSに書かれていた俺に助けを
求めるってことでいいのか?」
「/////あ〜え〜っと・・・まぁその、ん。そうだね、信乃に助けを求めます」
「一応注意しておく。
この文字、学園都市のセキュリティランクA以上の重要情報に使われている
パスワードと同じ種類のものだ。
パスワードの種類は個人用ではあるが、友達同士が使うにしてはいささか厳重すぎる。
正直言って俺は嫌な予感がする。精神衛生を考えると見て見ぬふりをするのが良いぞ」
「それを聞いて余計クイズに、シノブちゃんの答えに辿りつきたくなった。
シノブちゃんは冗談を言う大部じゃない。
このパスワードも信乃がいなかったら、パスワードだっていう事すらわからなかった。
ううん、違う。シノブちゃんは信乃に答えを求めてもいいって書いている。
信乃が面倒事に巻き込まれているってことを、もちろん詳細は伏せているけど
シノブちゃんに何度も話した事がある。
これは信乃だったら答えが分かるって伝えたかったんだと思う。
シノブちゃん、素直じゃないところあるから。
だから素直じゃないシノブちゃんの代わりに、私が素直になる。クイズの答えを知りたい」
「・・・・最後の注意、警告だ。見て見ぬふりの方が良いぞ」
「教えて、信乃」
信乃はため息を吐きだし、自分のパソコンの方を操作した。
数秒後、学園都市の重要情報のパスワード入力画面を表示させる。
「ログインするにも端末に専用ログインをインストールする必要がある。
さらにはインストールする前に、申請書を学園都市に出す必要もある。
おまえの予想通り、俺の助けがないと答えには辿りつけなかった。
さっきのパスワード、ここに入力してくれ」
「・・ん」
美雪は予想よりも重要なパスワードに少し戸惑いがあったが、
一瞬でそれを引っ込めて覚悟を決めた。
「入力終わり。
私宛てのメッセージ、なのかな?」
「俺も見ていいか?」
「いいよ。それにシノブちゃんも信乃が見る事を想定に入れているんじゃないかな」
「かもな。それじゃ、遠慮なく」
信乃も画面の内容を確認する。
Dear 美雪
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