妹達
Trick53_このメッセージ、遺言にも見える
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リビングのソファーで寝ている。
その辺りは美雪も節度を持っていたが、今はどうだろうか。
おそらくは頬を染めて涙を浮かべた上目遣いでお願いされる未来が待っているだろう。
一旦、美雪の事は忘れて(現実逃避とも言う)メールの確認を優先する。
1週間の突然の入院に、風紀委員や御坂や小烏丸の面々には携帯電話のメールで連絡した。
パソコンのメールで届くのは、仕事関係の連絡や、国外の知り合いからの連絡が多い。
学園都市に入ってから休業している何でも屋だが、緊急ではない依頼が知り合いを
経由してメールに届いたりする。また、国外にいる知り合いとの個人的な連絡もパソコンを
利用している。
それらの重要度が高くないメールを確認しつつ、位置外からのメールを読み始める。
1週間前から小烏丸は合宿を開始している。
信乃を介さずに練習メニュー作成、アドバイスを行えるように
氏神クロムに渡したパソコンを渡しておいたので、位置外からのメールは合宿の定期連絡となる。
その内容に合わせ、佐天と黒妻の中級以上のATをどのようにするか信乃は考えていた。
「あれ?」
「どうした、美雪」
先程まで2人とも無言でいた中で、美雪が急に疑問符を呟いた。
「シノブちゃんから妙なメールが来ているの」
「妙? メールの内容、見てもいい」
「ん」
頷き、画面を信乃に向ける。
「えーと、
『ちょっとしたクイズよ。他の人に頼らずに答えに辿りつきなさい。
3日以内にわからなければ私の勝ちよ。
≪ZAB630NKJ989POI33e'≫
PS:答えがわからなかったら、いつも話している彼氏に助けを求めるのはOKということにするわ』
ふぇ!? かかかか彼氏って信乃とはそのまだそんな関係ではなくでも/////!?」
「このパスワードは・・・ッ」
PSの部分を音読して動揺する美雪をよそに、信乃はメールにあった文字に目を細めた。
「嫌という訳じゃないけどでも信乃の意見を無視してそんな//// えへへへ♪」
「おーい馬鹿、トリップしてないで戻ってこーい」
美雪の頭に軽くチョップを入れて正気に戻らせる。
「へう!? ごごごめん」
「で、このメールが送られたのはいつだ?」
「ちょっと待って・・・あ、3日前だ! クイズの期限は今日までだ!」
「クイズ、ね。
確認したいんだけど、シノブさんとはこんなメールのやりとりを頻繁にする?」
「初めてだよ。シノブちゃんはこんなの送るなんて初めて。
シノブちゃんはあまり冗談を言うタイプじゃないし、いつも連絡は携帯電話を使う。
PCのメールは、基本的に学校の課題でデータの受渡しが必要な時にしか使わない
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