暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick53_このメッセージ、遺言にも見える
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白の4年間はついこの前に重大告白をしたばかりで美雪も嫌であろう。
さらには1週間前に襲われた時宮も、この4年間に関わっている。
下手に自分の話題で墓穴を掘り、美雪への精神的負担を減らそうとしていた。

そうなると話しやすいのが空白の4年間で起こった、美雪の出来事。美雪の周りの話だ。

話のメインは美雪が、美雪が1を言えば信乃が10を返すほど感想を言う。
出来る限り病み上がりの美雪に負担を掛けないようにしていた。

「それでね、最新のテスタメントはシノブちゃんが関わっているんだよ。
 すごいよね」

「なるほど、美雪と違って優秀なんだな」

「あ、ひどい♪」

その甲斐あって美雪は冗談に返事できるほどに回復していた。

「「ごちそうさまでした」」

「そんじゃ食器片付ける」

「あ、手伝うよ」

「別に大丈夫だよ、1人で」

「2人の方が早く終わるよ」

「・・・分かった。洗ったのを布巾で拭いてくれ」

「ん♪」

食器を信乃が洗って水で泡を流し、それを美雪が拭く。
2人は隣同士に立ち、広くないキッチンにいるため距離も近くなる。

だが、例え広いキッチンであっても美雪は信乃の近くに立っただろう。

「ん。これで最後のお皿だね」

「お疲れ様。
 テレビ付けるか? 俺はソファーに座ってパソコンのメールを確認するけど」

「・・・私のパソコンも1週間障って無かったし、何か連絡きてるかもしれないから」

「そっか」

キッチンからソファーのあるリビングに移動する信乃。
その後ろに付かず離れずの距離で追う美雪。

ソファーに座り、ノート型パソコンを起動させる信乃。
リビングに片付けてあった信乃とは別のノート型パソコンを取り出し、信乃の隣に座る美雪。

美雪が座った位置は、信乃から10cmも離れていない近い位置だった。

(あ〜・・これは間違いない。美雪、俺から離れないようにしている)

料理をする時に美雪が近くに座った事には、疑問をもつ程度だった。
だが食器の片付け、リビングまでの移動、ソファーに座る位置を考えて確信に変わった。

美雪が物理的な意味で、信乃の近くにいるようにしている。
そして常に信乃へ強く意識を持っている。

視線をパソコンの画面に固定したまま、視界の隅にいる美雪を確認する。
美雪は体勢こそパソコン操作のそれだが、チラチラと信乃を見ていた。

割合で言えば『パソコンの画面を見る時間』と『信乃を見る時間』が3:7だ。

おそらく美雪がメールを確認すると言っていたのも、信乃の隣にいる後付け理由かもしれない。

(どうしよう・・・このままじゃ、今日寝るのも一緒の部屋になるのかな)

いつもは美雪は隣の寝室、信乃がこの
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