楽園の塔
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れと同時に響く3つの悲鳴。
「が・・・がんが!?こんごわ゛!」
突如現れた四角い男に拳銃を口の中に突っ込まれ、更には辺り一面が真っ暗になった事に戸惑うナツ。
「何なんだよ!この暗闇はよォ!」
「ナツー!どこー!」
「ここが、はっふィー!」
声は聞こえるが姿は見えない。
アルカの火で照らせばある程度は見えるのだが、今はそんな事をする余裕すらないようだ。
「グッナイ、ボーイ」
四角男の声が聞こえ、アルカが声をする方を向いた瞬間。
ダン、と。
銃声が1つ、響いた。
「ナツーーー!」
「っテメェェェェェェェェ!」
「ボーイも眠りな」
闇雲に魔法陣を展開したアルカの背後。
魔法陣の1つもない完全無防備の背中に。
ダン、と銃声が1つ響いた。
「アルカーーー!」
「な、何コレ!?暗っ!」
「わー、暗ーい。何のイタズラ〜?」
「何が起きた!?」
ルーシィとエルザは戸惑いながら、ルーは相変わらず呑気に辺りを見回す。
すると、徐々に暗闇に光が混ざってきた。
「光が戻ってきた」
しばらくして、完全に光が取り戻される。
すぐさまエルザはショウのいた場所に目を向けるが、既にそこは無人。
「ショウ!?」
「こっちだよ、姉さん」
声のした方に目を向けると、そこにはおどけたようなポーズをとるショウがいた。
・・・否、ショウだけではない。
彼の足元には、両手を使っても足りないほどの量のカードが散らばっていた。
「ええ!?」
「カードの中に人がいる!?」
そのカードのよく見てみると、カジノの従業員や客が描かれ、中に閉じ込められていた。
「不思議?」
そう言いながら1枚のカードを手に取るショウ。
「ひいい・・・」とカードの中の男性は恐怖から悲鳴を上げる。
「俺も魔法が使えるようになったんだよ」
「魔法!?お前、一体・・・」
「ククク・・・」
エルザの問いには答えず、不気味な笑みを浮かべるだけのショウ。
しばらくの静寂。
それを破ったのは、ルーシィでも、エルザでも、ルーでも、ショウでもなく・・・
「みゃあ」
女の子の声だった。
「きゃあ!」
「うあっ!」
それと同時に、ルーシィとルーが背後から突如伸びてきたチューブの様なものに巻き付かれる。
「な・・・何!?これぇ!」
「解んない!」
「ルーシィ!ルー!」
慌てた様にエルザが叫ぶ。
そのチューブの先には、猫の耳をモチーフにしたような髪型をした女の子。
顔もどこか猫に似ている。
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