暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第118話
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いている時だった。

「とうま〜〜どこに行ったの〜〜〜」

物凄く聞き覚えのある声が聞こえた。
麻生は周りを確認するまでもなく、その場を離れようとしようとした。
だが。

「あっ、きょうすけだ。」

インデックスの魔の手から逃れる事ができなかった。
観念したのか、散歩を始めて一〇分で疲れたため息を吐く。

「それで今度はどうしたんだ?」

振り返り、傍にいたインデックスに話しかける。

「えっとね、私がちょっと美味しそうなご飯が見えたから、それを見に行ったらとうまが迷子になったの。」

「うん、それはお前が迷子になったんだよ。」

その話を聞いて、麻生はすぐにツッコミを入れた。

「えっ!?
 そうなの!?」

「今頃気がついたのかよ。
 誰が聞いても、お前が迷子になったんだって思うぞ。」

そこで麻生は上条が自分を連れて行こうとしたわけに気がつく。

(あいつ、インデックスのお守りを俺にさせるつもりだったみたいだな。
 結局、面倒を見るはめになったが。)

もうこのパターンには慣れたのか、もう一度ため息を吐いて、インデックスに話をする。

「それで、どこではぐれたんだ?」

「一緒に探してくれるの?」

「探さないとお前、うるさいだろ。
 当麻を見つけたら、あいつにお前を押し付けて俺はどこかへ行くが、それまでは一緒に探してやるよ。」

「む、私をお荷物みたいな言い方は止めてほしいかも。」

(この状況を見た限りそうだろ。)

「何か言った?」

「何も。
 それじゃあ、適当に街を見て回るか。」

何か言いたそうなインデックスを無視して、麻生は街を歩いていく。
納得のいかない表情をしながら、インデックスも後ろについてくる。
適当に歩きながら、上条を探すが影すら見つからない。

「もしかして、とうま。
 何か不幸な出来事に巻き込まれているんじゃあ。」

「あながちそうかもしれないな。
 そうだとすると、余計に見つけるのが嫌になってきたんだが。」

そんな事を話し合っている時だった。
突然、路地裏から影が飛び出してきた。
その影と麻生はぶつかり合う。
ぶつかった影の方は麻生にぶつかって転んでしまう。
それは十二歳くらいの女の子だった。
手には財布を持っている。

「す、すみません!」

それだけ言って、女の子は走り去っていく。
麻生は気にせず、歩き始めようとした時、さっきの路地裏から大きな影が飛び出してくる。
その影は上条当麻だった。

「あっ、とうまだ。」

インデックスの声に上条が反応する。
二人を見た上条は驚きの表情をしながら言う。

「どうしてお前達が此処にいるんだ!?」

(あ〜、何か嫌な予
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