第118話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いている時だった。
「とうま〜〜どこに行ったの〜〜〜」
物凄く聞き覚えのある声が聞こえた。
麻生は周りを確認するまでもなく、その場を離れようとしようとした。
だが。
「あっ、きょうすけだ。」
インデックスの魔の手から逃れる事ができなかった。
観念したのか、散歩を始めて一〇分で疲れたため息を吐く。
「それで今度はどうしたんだ?」
振り返り、傍にいたインデックスに話しかける。
「えっとね、私がちょっと美味しそうなご飯が見えたから、それを見に行ったらとうまが迷子になったの。」
「うん、それはお前が迷子になったんだよ。」
その話を聞いて、麻生はすぐにツッコミを入れた。
「えっ!?
そうなの!?」
「今頃気がついたのかよ。
誰が聞いても、お前が迷子になったんだって思うぞ。」
そこで麻生は上条が自分を連れて行こうとしたわけに気がつく。
(あいつ、インデックスのお守りを俺にさせるつもりだったみたいだな。
結局、面倒を見るはめになったが。)
もうこのパターンには慣れたのか、もう一度ため息を吐いて、インデックスに話をする。
「それで、どこではぐれたんだ?」
「一緒に探してくれるの?」
「探さないとお前、うるさいだろ。
当麻を見つけたら、あいつにお前を押し付けて俺はどこかへ行くが、それまでは一緒に探してやるよ。」
「む、私をお荷物みたいな言い方は止めてほしいかも。」
(この状況を見た限りそうだろ。)
「何か言った?」
「何も。
それじゃあ、適当に街を見て回るか。」
何か言いたそうなインデックスを無視して、麻生は街を歩いていく。
納得のいかない表情をしながら、インデックスも後ろについてくる。
適当に歩きながら、上条を探すが影すら見つからない。
「もしかして、とうま。
何か不幸な出来事に巻き込まれているんじゃあ。」
「あながちそうかもしれないな。
そうだとすると、余計に見つけるのが嫌になってきたんだが。」
そんな事を話し合っている時だった。
突然、路地裏から影が飛び出してきた。
その影と麻生はぶつかり合う。
ぶつかった影の方は麻生にぶつかって転んでしまう。
それは十二歳くらいの女の子だった。
手には財布を持っている。
「す、すみません!」
それだけ言って、女の子は走り去っていく。
麻生は気にせず、歩き始めようとした時、さっきの路地裏から大きな影が飛び出してくる。
その影は上条当麻だった。
「あっ、とうまだ。」
インデックスの声に上条が反応する。
二人を見た上条は驚きの表情をしながら言う。
「どうしてお前達が此処にいるんだ!?」
(あ〜、何か嫌な予
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ