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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
12回目の一騎打ち
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るか?我が必殺剣を!!」
シグナムの持つラグネルが白熱し、抑えきれない烈火の炎が生物であるかのように荒れ狂う。体力的にも魔力的にもこれが最後の一発となるだろう。愛剣レヴァンティンをも超える神の一振りへ薪をくべる様に余ったカートリッジを無理やり砕いて放出した魔力を注ぎ込む。
魔力の反動で全身に凄まじい負荷がかかるが、むしろ騎士道の最期を飾るのならばこうでなければ面白くない。
このぶつかり合いが最後になることを悟ったクロエも頷くようにエタルドに魔力を注ぎ込む。シグナムの真赤な炎とは対照的に蒼く静かで、しかし激しい熱さを宿したエタルドの切っ先が人生最大の難敵へと向かう。
「・・・来るがいい、烈火の騎士よ!」
「推して参るぞ、漆黒の騎士ッ!!」
直後、二つの神撃が海鳴の空で激突した。
二つの光を遮るものは何もなく、沈みゆく太陽の光さえも霞む閃光を町中に撒き散らす。
〜八神一家(海鳴市海岸へ向かう道)〜
「な、なんやあのごっつぅデカい光は!?」
「なんという・・・!恐ろしい量の魔力と魔力がぶつかっているのか!!」
「だが、あの光は・・・」
「キレー、だな」
「はい・・・」
(・・・私は、どうすれば・・・?教えてください、はやてちゃん・・・)
〜海鳴市上空・都市部〜
「あの魔力光はこの前の坊やか・・・やれ、あの一撃で結界が砕け散ったようだぞ?」
「相手は誰かしらね・・・ってそんなこと言ってないで、どうする気?」
「ん、俺は襲撃犯を追いかけるからお前さんは偽リインフォースを食い止めとけ」
「了解。それにしても、ニルスはこの忙しい時に何所で油売ってんのかしら?」
「どうせ小学生くらいの女の子の世話を焼いてるんだろ。子供に懐かれる速さだけは宇宙一だしな」
「そーいえばスクライアの里でもあいつが歩くだけで子供の行列できてたわね。変なフェロモンでも出してるんじゃないの?」
〜海鳴市上空・海岸沿い〜
「ほぉ・・・神々の黄昏というのはかくも美しいか。小僧め・・・この我に賛辞を贈らせるとはな」
「うおぉ〜!?雷刃を名乗るこのボクの目を以てしてもまぶしぃ〜〜!?」
「・・・阿呆か貴様は。眩しいと思うのならば目を逸らさんか」
「でもここで逸らしたら負けたような気が・・・」
「大丈夫です、レヴィ。今のあなたの力では逆立ちしてもあそこで戦う御人には敵いません。つまり、最初から負けています」
「がぁ〜〜〜〜ん!!うう、そんなことないもん!頑張れば勝てるもん!たぶん!きっと、おそらく・・・」
「・・・む?あちらから血の匂いがするな・・・人死にでもあったか?」
〜海鳴市・住宅街〜
「・・・少し、急いだ方がいいかな。ユーリちゃん空飛べる?
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