魔法先生ネギま!
0453話
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へと視線を向ける。
「一晩を共にしてもいい、と言っていたが?」
「からかってただけだろう」
「へぇー……本当にそうなのかしら?」
その声と共に感じたのは、左腕の柔らかい感触。マリューが抱きついてきている。
そんなマリューへと口を開こうとした時……
「ええいっ! 私はこんなイチャイチャ空間を見たい訳では無い! とにかく私にもう用はないな! そろそろ麻帆良に帰らせて貰うぞ!」
突然エヴァがキレて、そう叫んで来る。
……いや、目の前でこういう事をされれば怒鳴りたくなるのも分からないではないが。特にエヴァは恋愛的にナギ・スプリングフィールドという一種のトラウマ的な感じな訳だし。
「あー、悪かった。今リュケイオスまでの案内を呼ぶから……」
「いらん。お前は私が何なのかを忘れたのか? おまけにこのホワイトスター内だと私は学園結界の影響も受けてないんだぞ」
ニヤリとした笑みを浮かべつつ足下に影のゲートを作るエヴァ。そしてペコリと一礼をした茶々丸と共に沈み込んでいく。
「アクセルさん、皆さん。では私達はこの辺で失礼します。アクセルさんは寝る時にお腹を冷やさないようにして下さい。歯磨きも忘れずに。……朝食の用意をしておけば良かったですかね?」
首を傾げつつ沈み込んでいく茶々丸に苦笑を浮かべつつも、エヴァへの用事を思い出す。
「エヴァ、明日の放課後にちょっと別荘を借りるぞ。やっておきたい事があるんだ」
「……む? 別荘はお前も買った筈だが? しかも私の物よりも高性能な奴を」
「ちょっと訳ありでな」
「……まぁ、良かろう。では放課後に家の方に顔を出せ」
そう言い、エヴァと茶々丸は完全に影へと沈み込むのだった。
今頃はもうリュケイオスの所へと出ているだろう。量産型Wにはエヴァの件を知らせておいたので特に騒ぎになるような事も無くネギまの世界へと転移出来る筈だ。
……で、俺はこの面白そうな顔をしている3人を何とかしなきゃいけない訳だが……
「ねぇ、アクセル。あの茶々丸って子、随分と貴男に世話を焼いてるわね」
「そうだな。アクセルの記憶の中でも同様だった」
「……ただ、あの子の様子から見ると異性としてアクセルを気にしているというよりは、被保護者に対する保護者のような態度に見えるのよね」
まぁ、確かに最近の茶々丸の態度はどちらかと言えば子供に対する親とかそっち方向だったと言えばそうなんだよな。
「それにしても、つくづく魔法って凄いわね。私がWナンバーズであれだけ苦労してきたのに……」
「そうは言うが、アクセルの記憶を体験した限りではエヴァンジェリンの600年の積み重ねがあってこそだろう?」
「確かにコーネリアの言う事も分かるけど……あぁ、そうそう。忘れる所だったわ」
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