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弾幕ストレート魔理沙
試作
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埋め尽くされた。
 避けるにも隙間など無い、不可避弾幕だった。
 さらに魔理沙は体力をひどく消耗していて、射程範囲から逃げようにも氷弾の数が多すぎて逃げ切れない。
 チルノは自分の勝利を確信した。

 なのに、魔理沙は笑っていた。

「詰めが甘いぜ、チルノ」
 魔理沙の立っていた位置の氷弾が弾ける。隙間が無いなら作ればいい、魔理沙はビットを一点に集中させて何とか通れるだけの穴を作ったのだろう。

 チルノは、それを見越していたのだが。

「あたいは天才なんだから」

 チルノは弾けた氷弾の位置に撃てるだけの通常弾幕を放った。先程の氷弾は囮、本命は魔理沙の逃げ道を一ヶ所に限定させて、そこを狙った通常弾幕だった。

 作戦は完璧だった。

 だからこそ気づくのが遅れてしまった。目の前にレーザーが迫っていることに。

「え?」



 ピチュ――――――――――――――――ン



「はぁ、はぁ、どうだ…私の…渾身の一発………は…」


 レーザーは地面にうつ伏せになった状態で魔理沙が放っていた。
 魔理沙が氷弾に囲まれた瞬間、ビットを目の前に集中させて”コールドインフェルノ”を使い、その場に固定させて氷弾を砕いた。さらに足元にマジックミサイルを放ち、その反動と爆発を利用して後ろに飛んで、射程範囲から逃れていた。
 魔理沙はチルノの考えを読んでいて、あえてその裏をかき、穴の開いた位置から離れた場所でイリュージョンレーザーを放ったのだ。チルノは自分で撒いた弾幕のせいで魔理沙の姿が見えなくなっていたため、気づけなかった。
「あ〜〜いってぇぇ〜〜〜」
 魔理沙は立ち上がると身体のあちこちが軋むように痛んだ、これじゃすぐ走ったり出来ないな。



「いった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!」



 ぱっぱっと帽子の土埃を落としていると、後ろからそんな声が聞こえた。
 ってまさか……

「あたいっふっか―――――っつ!!」

 チルノは両手を広げ、天に向かって叫んだ。思えばその時に撃てば良かったんだけど、魔理沙は呆気にとられてしまっていた。
「何でだよ、直撃したはずだぜ……」
「魔理沙のレーザーを受けて平気なあたいってやっぱり最強ね!」
「嘘だろ……」
 魔理沙は満身創痍なのに。
「さーて、よくもさっきはレーザー食らわせてくれたね、これで魔理沙を墜としてみせる!!」
 チルノが声高に宣言した瞬間、大きめの氷弾が大量に放たれる、だが魔理沙には当たる弾は一発も無い。

「凍符”パーフェクトフリーズ”」

 魔理沙の周囲に放たれた氷弾は一定の位置でピタリと止まった。
 どうくるかは知っている。周囲を氷で囲い逃げ道を限定させてからレーザー
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