キラーパンサーに転生
8妖精さんの村でドーラちゃんと一緒
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われちゃうから、これはダメだった。
周りの気配を探るのに音もずいぶん頼りにしてるのに、全く聞こえなくなるってことはなくても、感覚が狂っちゃうから。
ドーラちゃんが持ってた皮の帽子なら耳が出せたので、それは被らせてもらうことにしました。
あたしは自分の毛皮があるから、帽子も腰巻きも、なくてもなんとかなるんだけど。
あればやっぱり、少しはあったかいもんね。
それに、守備力のことも気にしたほうがいいんだろうし。
まだ弱いんだから、あたし。
装備を整えたら、まだ急ぎたがるベラさんにまたドーラちゃんが言い聞かせて、村でお話を聞きます。
あたしを地獄の殺し屋だなんて言って驚く失礼なおじいさんには、しっかりとあたしの賢さを見せつけておきました!
普通のキラーパンサーを知ってるなら驚くのは仕方ないけど、あんまり決めつけるのもよくないと思う!
こんなにおとなしくて聞き分けのいいあたしを前にして、いきなり地獄の殺し屋だなんてあんまりにも失礼じゃない?
あたし、女の子なのに!
おじいさんは隣のスライムくんを見習って、もう少し余裕を持ったらいいと思う!
他にも、失礼な妖精さんをドーラちゃんがその可愛さで黙らせたり。
ドーラちゃんのあまりの可愛さに、村のみんながいろんなものをくれたりなんてこともあって。
いよいよ村を出ようというところで、ベラさんがうっかり逆方向に向かおうとしてドーラちゃんに止められて、ドーラちゃんが先に進むことになって。
「モモは、ベラさんのうしろから、きてくださいね?」
「ニャー!」
うん、わかった!
あたしがちゃんと見張ってるから、うしろはあたしに任せて、ドーラちゃん!
ベラさんがはぐれないように、あたしがちゃんと気を付けておくからね!
「それじゃあ、こんどこそ!にしに、いきましょう!」
「おー!」
「ニャー!」
ベラさんはせっかちでうっかりだけど、やっぱり優しくて面白い、いい人だし!
キレイな世界で二人と一緒で、楽しい冒険になりそうだね!
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