キラーパンサーに転生
7妖精さんを探しに
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大人のドーラちゃんが、帰っていったあと。
大人のドーラちゃんが置いていった本を睨み付けるように、ドーラちゃんはずっとお勉強してます。
あたしも横から覗き込んでみると、意外にも字が読めました!
なんでだろう、日本語なのかな?
日本で作られたゲームだったんだから、そうでもおかしくはないけど。
そう言えばドーラちゃんたち人間の言ってることを、最初に会ったときからいきなりわかるっていうのも、よく考えてみたらおかしいし。
だけどゲームでも、しゃべれない魔物だって賢ささえ足りてれば命令は聞くわけだから……。
前世の記憶とかよりも、そこは賢さの問題なのかもしれない。
人間同士だって、外国で言葉が通じないなんてことはないんだから、言葉の感覚自体が前世とは違うのかも。
この文字だって、あたしに日本語に見えてるだけで、本当は違うのかもしれないし。
……とにかく読めるんだから、なんでもいっか!
……あ!
文字が読めるなら、練習すれば書けるようになるかもしれない!
道具を持つのは無理でも、爪でひっかいて地面に書くくらいはできるし!
文字が書ければ、時間はかかってもドーラちゃんとお話しできるようになるかも!
うん、ちょっと練習してみよう。
お別れするまでには無理かもしれないけど、また会ったときにはできるようになってるように!
ドーラちゃんが読んでる本の内容は気になったけど、ずっと覗き込んでると邪魔になっちゃうし、伸び上がったままでいるのも疲れるし。
魔法のことなんか勉強したって、あたしは魔力がないんだからどうやっても使えないし。
あたしはあたしで文字の練習をすることにして、そうは言ってもその辺に傷を付けちゃうわけにはいかないし、勝手に外に出るのもできないししたくないから、空中に書くように前肢を動かしてみるだけだけど。
……これが、なかなか難しい。
実際に書いてるわけじゃないから、うまくできてるかは確認できないんだけど。
確認とかの前に、まず思うように動かせない!
ケモノで子供なんだから、そんなに器用に細かい作業ができるわけがないんだけど。
でも練習しなければ絶対にできるようにはならないんだから、諦めないで頑張ろう!
そんな風に字を書く練習を重ねて、気分転換みたいにドーラちゃんに少しの間お散歩に連れ出してもらって。
あんまり遊んではもらえないけど、ごはんとかお風呂とか、お世話はちゃんとしてもらえるし、寝るときも一緒だし!
あたしはドーラちゃんといられるだけでも幸せだから、毎日そんな感じでもよかったんだけど。
でも、見てるしかできないっていうのもなあ……。
あたしにも、なにかお手伝いできることないかなあ。
ド
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