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ドラクエX・ドーラちゃんの外伝
キラーパンサーに転生
7妖精さんを探しに
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って振り返って、ドーラちゃんがついてきてくれてるのを確認しながら、宿屋さんの地下の酒場に入ります。


 あ、妖精さんがいた!
 カウンターの上に、乗ってる!
 あたしにも、見えるんだ!

 ゲームの通りにちゃんといてくれてよかったけど、目の前で見ちゃうと、なんだか……。
 ……お行儀悪いなあ。
 そこは、乗っていい場所じゃないと思うんだけど。
 妖精さんだから、わからないのかな?

 だけど、お話もできないあたしが、勝手に気付いてみせちゃうわけにはいかないんだから。
 あとは、黙って見ていよう。


 あたしがおとなしく様子を見ていると、ドーラちゃんも妖精さんに気付いてないみたいに、バーテンさんとお話を始めます。

 ……あれ、ドーラちゃん、気付いてない?
 まさか、中身が大人だから、見えないの?
 だったらどうしよう、あたしがなんとかしないといけないのかな?
 どうしたらいいのかな?

 考えている間にバーテンさんがあたしにもミルクを出してくれたので、お礼を言って飲み始めます。
 ちゃんとお礼を言えたドーラちゃんとあたしをバーテンさんが褒めてくれますが、そうしたらドーラちゃんが。

「いいこ、ですか?えーと、かうんたーにのったりするのは、わるいこ、ですか?」

 あれ。
 これは、そこの妖精さんのことだよね?
 なんだ、やっぱり見えてたんだ!
 よかった、ならあたしはなにもしなくても大丈夫だね!

 すっかり安心してミルクに集中しだしたあたしの横で、バーテンさんとお話しするドーラちゃんに妖精さんもなにか言ってるみたいだけど。

 よく聞いてなかったけど、いつのまにか妖精さんがカウンターから降りてるから、きっとドーラちゃんがうまく言ってくれたんだね!
 うん、あたしもお行儀が悪いのは気になってたから、よかった!


 ミルクをキレイに飲み終えてあたしが毛繕いをしてる間に、地下室でまた会う約束もできたみたいだし。

 いよいよ、妖精さんの世界で冒険だね!
 妖精さんの世界に行ったら、あたしももっと役に立ってみせるからね、ドーラちゃん!
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