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ハイスクールG×D 黄金に導かれし龍
第21話
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ではない。世界の全てが止まり、飢えも眠気も疲れもしない空間に一人残されるあれは。
能力の暴走を抑えるのに5年だ。5年間、私は一人だった。何をしても何も変わらない世界を孤独に過ごした。5年という孤独は人を殺すには十分だ。だが、死ぬ事も出来ない。私の居る場所が動くだけで何も変わらない。そして私は自ら心を割った。両極端の私を産み出す事でなんとか精神を保とうとした。そして再び結合させたのが今の私だ。最初の私では無くなってしまったが、私は人として生きているだけ儲け物だった。

「ギャスパー、先に話しておきます。このままではあなたが思っている様に自分以外の全てが止まった世界がいずれ訪れる。無論私も抵抗しますが、私以上の力だった場合どうする事も出来ません。それは分かりますね」

「……はい」

「だからこそ、神器を扱える様にならなければなりません。もしくは完全に封じてしまうか」

「ふ、封印は嫌!!」

封印という言葉に興奮してまたもや神器が暴走を起こします。

「落ち着きなさい。封印と言っても部長達の様に部屋に閉じ込める訳ではありません。異能の力を封じ込める布を目に巻くだけです。それが外れない限り暴走も抑えてくれます」

聖衣の研究が進んで作成する事が出来た小宇宙を貯める事が出来る布に限界まで小宇宙を込めてギャスパーに渡します。

「ですが、それを巻くという事は何も見る事が出来ないという事です。視覚に頼らない生活を強いられる事になりますので神器を扱える様になるのが一番良いのですが」

「でも、どうやったら良いのか分からないです」

「暴走の具合を見た所、おそらくはギャスパーの力では神器の力を抑えられないのが原因でしょう。逆に言えばギャスパーが力を付ければ問題無いという事です。身体を鍛えるのが一番簡単なんでしょうね。もしくは半分とは言え吸血鬼なのですから力の強い者の血を飲めば一時的とは言え問題無いでしょう」

「身体を鍛えるんですか?」

「ええ、ここにはちょうど良い相手も居ますしね。彼ら、彼女ら?まあ趣味は合うと思いますよ」

女装は趣味ですよね。だったら大丈夫でしょう。

「紹介するので布で目を覆っていて下さい。そこまで私が連れて行きますので」

「あっ、はい」

「一応、ちゃんと封印されているか確認してみよう。自分で発動させる事は出来ますね?」

「……停まってないですか?」

封印の方はちゃんと効いている様ですね。

「ええ、大丈夫です」

「本当の本当に?」

「自分で確かめてみると良いですよ。では行きますよ」

ギャスパーを抱えて双児宮から金牛宮へと降りて行く。

「にょ?神代さん、その子は誰なんだにょ?」

「ミルたん、ちょうど良い所に居てくれましたね。こちらは
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