第21話
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授業参観の翌日、オレ達オカルト研究部は厳重に封印されている部屋の前に居た。厳重と言っても聖闘士の封印と比べると薄いとしか言いようが無い物だったけど。
以前、リアス部長は僧侶がもう一人居ると言っていた。しかし、リアス部長ではその危険な能力を扱いきれず、上から封印を言い渡されていた。しかし、ライザー戦とコカビエル戦での評価により封印されている子を扱う許可が降りたのである。
……どっちも双葉のおかげとは言わないでおく。
「さて、扉を開くわ」
扉に刻まれていた刻印が消え去り、封印が解かれた。
「イヤアアアアアアアアアア!!!!」
扉が開かれると同時にとんでもない声量の絶叫が響いた。部長は分かっていたのか耳を塞いでいたので怯む事は無く、そのまま部屋に入って行った。双葉は平気そうな顔をしていた。
「ごきげんよう。元気そうで良かったわ」
「な、な、何事ですかぁぁぁぁ!?」
中でリアス部長がおそらくもう一人の僧侶と話しているのを確認してからオレも部屋に入ってみると再びの絶叫に耳を塞ぐ。
「だ、だれですかあなたはぁぁ!!」
部屋の中央にはリアス部長と大きなダンボールが置いてあった。ダンボール?中に誰かが入っているようだが、伝説の傭兵の親戚か?
「この子がもう一人の僧侶、ギャスパー・ヴラディよ」
ダンボールからおそるおそる出て来たのは小猫ちゃん並に小さな少じ……違うな、よく見れば男だな。男だが女物の服を着ている。恐ろしい程に似合っているな。まさかのリアル男の娘に出会えるとは。
「嫌ですぅぅ!!外の世界なんて嫌だぁぁぁ!!怖いぃぃぃぃ!!」
すぐさま再びダンボールを被ってしまった。それを部長が無理矢理剥がそうと下瞬間に悪寒が走った。反射的に赤龍帝の篭手を出し、小宇宙を全力で燃やす。
「なんで、他にも動ける人が居るんですか!!」
なんだ、一体何が起こった!?周りを見て見るとギャスパーと双葉以外の全員が、いや、世界が停まっていた。
「一体何が」
「……れは、……らと言っ……」
双葉が何かぶつぶつと小言でなにかを呟いている。しばらくすると部長が動き始める。その身に滅びの魔力を纏いながら。
「やっぱり双葉とイッセーは無事みたいね」
「部長、これは?」
「ギャスパーはハーフヴァンパイアで『停止世界の邪眼』と言う神器を持っているの。本来なら視界に入った対象の時間を止める物なんだけど、ギャスパーはそれを上手く扱えずに暴走させてしまうの。その結果がこれよ」
「……だから封印したのか」
「「双葉?」」
今まで小言で何かを呟いていただけの双葉がオレ達に聞こえる位の声量で話した。そして小宇宙を燃やして時間が停まった世界を再び動かし始め、オレがレイナ
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