暁 〜小説投稿サイト〜
生還者†無双
呉の姫
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「でも……」
「お前達とはくぐり抜けた修羅場の数が違うんだよ、さぁ行け!」
そう言うと木から身体を半分出して射撃を開始した
「蓮華様!此方へ!」
「必ず……仲間を連れて戻るわ!必ず!」
半ば強引に甘寧に引っ張られながら孫権は離れて行った
「やれやれ、やっと行ったか」
フゥ〜と深く息を吐いて……息を止め目標に集中した
光学サイトを覗いて敵の頭に照準すると躊躇いなく引き金を引く
薬莢が吐き出され硝煙の臭いが鼻につく
身を隠しながら次々と賊の頭を撃ち抜いていく暁だが……
ガキン!
「くそっ!ジャムった!」
連続射撃で銃に負担がかかってしまったか!
急いでスライドを引き挟まった薬莢を排除しようとするが
隙を見て距離を詰めた賊の数人が斬りかかってきた
即座にタボールを投げ捨て刀を捌き回し蹴りで吹き飛ばす
爪先が腹に食い込み吐血とゲロを吐きながら悶え苦しんでいる賊に
ジャンピングスタンプでとどめをしていると
後ろから斬りつけて来た奴を勢いを殺す事なく掴み背負い投げをして岩に叩きつける
更に地面の刀を足で蹴り拾い怯んだ賊を袈裟斬りに両断した
哀れ頭から真真っ二つになり臓物がドチャっと撒き散らされた
血を浴び悪鬼の如く仁王立ちする姿に賊達は皆肝を冷やし
ゴクリと生唾を飲み込んだ
「おもしれぇ……とことん殺ろうぜ」
装備を外し上着を脱ぎ捨てると黒いAM スーツが露になる
バキバキと人工筋肉が唸りをあげフル稼働の準備が整う
「ば……化け物だ」
誰かがそう呟いた
人間じゃあねぇ、人間であってたまるか
目の前の黒い男を見て誰もが思った
睨み合う1対多数
戦場らしからぬ静寂が不気味さを増す
暁が大振りのオリハルコンのナイフを取りだし構える
「ウオオオオオオオオオ!」
腹の底から響く様な雄叫びを上げて暁は駆け出した
「かかれぇ!!」
賊の大将であろう男の号令で一斉に矢が放たれ同時に刀を持った奴も突撃を開始する
唐突に静寂を破る咆哮
それを合図に戦闘は再開された
暁は両腕を顔の前にかざして矢を弾きながら突っ込む
雨の様に弓矢が降り注ぐが速度を緩める事なく突撃する
あっという間に距離を詰めると先頭の男の首をナイフで切り裂く
噴水の様に血が吹き出るが追撃の一撃を胴体に叩きこむ
間髪入れず顔に突き出された剣をナイフで軌道を反らしナックルガードで顔面をぶん殴る
ぐぇ!と一声だけ発し首から上がバラバラに吹き飛んだ
ふと弓兵が弓を構えているのが目に入りとっさに首なしの身体を片手で掴み盾にして姿勢を低くする
ズドドドドッ!
直後に大量の弓矢が雨の様に矢が降ってきた
グサグサグサと死体に矢が刺さる感触が伝わってくる
全く……下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとは良くいったもんだぜ……
針鼠の様な無惨な死体を放
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