過去が未来を壊さないで下さい
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「チッ!舐めてやがるのか。俺らに向けて、合図ありの一斉射撃だと?」
「・・・・・・・同意見。」
「てめぇはちゃんとしゃべれ!」
こんな構えられているのに余裕な二人を見て宏助は悟る。
「一斉射撃っツ!」
「疾風迅雷っツ!」
「・・・・・灼熱炎獄・・・・。」
「みんな、ふせろぉぉぉぉオオオオオオ!」
まずは、麗の号令と、銃声がほぼ同タイミング。拳銃から放たれた多くの弾丸が、二人に向かって行く。
そして、SP達が二発目を撃つよりも早く、二人の死神がかかげた武器から異様なもの、とてつもない量の炎と風が飛び出す。
有馬の方からは、目に見えるほどの風。もう片方からは多くの炎。
どちらも至近距離にいなくとも、はっきりと感じられるほどのもの。
更に、その炎と風は互いに混じりもせず、消しあいもせず、ただSPの方向に分散して広がる。
そこで宏助。なんとか叫び、炎と風の中に思い切りの蹴りを放とうとして、
その脚を真に掴まれる。
真の拳が迫ってきて・・・・・、
とてつもない轟音とともに、真のいつの間にか光っている拳と、炎と風が宏助の視界を埋め尽くす。
だが、絶対に・・・・、
「誰も死なせるかァァ!」
真の拳に吹き飛ばされるのとほぼ同時に、宏助は、思い切り、両拳を振るう。
しかし、真の拳を防ぎにではない。
そんなことをしていても全く間に合わない。
宏助はその拳を、SPと麗と明に向かって繰り出した。
「らぁっつ!」
『うわぁぁあああああ!』
明と麗とSPを含む全員がその拳の風圧で吹き飛ばされる。
しかし、距離が離れているここからでは、さして強い訳ではない。
それを確認した後に、宏助は思い切り吹き飛ばされる。
しかし、今のところの図式はこうだ。
・宏助ー吹き飛ばされてアリーナの入り口付近の壁に激突
・明と麗とSP達ー宏助とは反対側の壁に倒れてる
・真ー宏助に向かって更なる攻撃をしようとしている
・死神二人ー宏助の拳によって炎と風が消され、多少呆然としている
それを瞬時に確認した宏助は素早く起き上がる。
が・・・・
「・・・・・っツ!」
突如、先程殴られた右肩に違和感。全く力が入らない。が、さして目だった外傷がある訳でもない。
(どういうことだ・・・?)
気になるのは先程から光る真の拳。あれは最早、拳自体が発光している。
「聖気の威力が効いて来たようだな。これで仕舞いだ・・・・・乱聖火!」
すでに宏助の正面に立っていた真の両手が光り、そこから多くの光の玉が宏助に飛んでくる。
(これはマズイっツ!)
おそらく、この光の玉を宏助は避けきれない。
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