楽園の塔編
胡蝶の夢
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るナツ。
が、アルカはその現場を見ていなかった。
「17に入ってたのにカタンってずれたんだって!何だよコレ!」
「ルーレットだろ」
「そんな事ある訳ないでしょ〜」
何だよコレ、というナツの言葉にルーレットはルーレットだろと答えるアルカ。
「はっはー!しょうがねぇな、アイツは」
「グレイ様」
「ん?」
スロットをしていたグレイがナツの方を向いて笑っていると、そこに1人の少女が声を掛ける。
「ジュビア、来ちゃいました」
「ぶほっ」
その少女とは、こちらもドレスに身を包んだジュビアだった。
「お、おお、お前は・・・ええ!?」
そして場所は戻り、ルーレット。
「見たんだって!アルカの目は誤魔化せても、俺の目は誤魔化せねーぞ!」
「いあ、そもそも俺見てねーし」
アルカの言葉は当然の様にスルーされた。
すると、そこに1人の男性が現れる。
「ボーイ、大人の遊び場はダンディにたしなむものだぜ」
その男性は・・・
「「か・・・かくかく!?」」
ポリゴンのようにかくかくしていた。
「ボーイ、1ついい事を教えてやるぜ。男には2つの道しかねぇのサ」
そう言って男は椅子に座ったままクルクルと回り始める。
「ダンディに生きるか・・・」
そして回転が弱まってきた瞬間。
「止まって死ぬか、だゼ」
ナツのマフラーを掴み、その口に銃口を突きつけた。
突如現れた銃に、周りの客たちは戸惑う。
「銃だぁぁ!」
「ひィィィ!」
「テメェ!」
「な、何するんだー!」
アルカが臨戦態勢を取り、ハッピーが叫ぶ。
が、男はニッと笑うだけで何も言わない。
「が・・・がんが、ごいぐ・・・」
「聞いたよ。ファントムは解散したんだって?」
「はい」
そのころグレイは、先ほど再開した元幽鬼の支配者の魔導士、ジュビアと共にカジノ内のバーにいた。
「ジュビアはフリーの魔導士になったのです」
そう言うジュビアの胸元には、キラキラと輝く妖精の尻尾の紋章の形をした首飾りがあった。
「うわぁ・・・それで妖精の尻尾に入りてぇの?」
「ジュビア入りたい」
「しっかし、あんな事の後だからなぁ。俺は構わねーがマスターとティアが何て言うか」
そう。
ギルドの事に興味ないと言い捨てるティアだが、1度自分の敵となった人間を許す事はない。
もし抗争までしたジュビアがギルドに加入にでも来たら、彼女は興味のないギルドの事でも追い出すだろう。
・・・そう考えていたグレイだが、その考えは次のジュビアの一言で
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