魔法先生ネギま!
番外編025話 452.5話
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った。
……それでも当たれば激痛間違い無しなのだが……
「……一応、俺達の事を考えて模擬弾にしてくれてはいるみたいだけど……出来れば銃は止めて欲しいなぁって思うんだ」
冷や汗を垂らしながら呟く技術班を代表して呟かれたその言葉に、周囲の者達も無言で頷く。
「うむ。確かに私も最初はやり過ぎなのではないかと思った。ただ、最近こう思ったんだ。今まで私が幾ら注意してもお前達が騒動を引き起こすのは私が甘すぎたからだったのではないか、とな。つまりもっと厳しくすればお前達も学ぶ筈だと。つまりこれは躾けなのだ」
「ちょっと待て! それは横暴だ!」
タァンッ!
叫んだ技術班の足下に再び着弾。
「毎回毎回……お前達が騒ぎになる度に担ぎ出される私の身にもなれぇっ!」
タァンッ! タタタタタタタタァンッ!
連続して発射される模擬弾に、逃げ惑う技術班。
「ちぃっ、ここで皆一網打尽になるのは拙い。散るぞ!」
それは運の悪い1人を犠牲にして残りが助かるという、ある意味では草食動物らしい行動だった。
「逃がすか!」
散っていった技術班達へと銃口を向けようとして……ふとそこに残っていた人物に気が付く。
「ほう、お前が進んで犠牲になると言う訳か。見上げた心がけだ」
「……え? 俺!?」
そう。その場に1人残ったのは話の流れに付いていけず、尚且つどこぞの特殊部隊並の動きで散っていった技術班達に置いてけぼりにされた人物。それはSEED世界からホワイトスターに留学しに来ていたコジロー・マードックその人だった。
浅黒い肌を真っ青に染め、銃口を向けて近づいて来ているエキドナへと視線を向けるマードック。何故魔法に興味の無い彼がここにいたのかと言うと、単純に技術班の面々に付き合っていたからだ。そもそもマードックが留学しているのがシャドウミラーの技術を習得する為であり、そうなると自然に交流する相手は技術班となり……最終的に地雷を踏む結果になったのだった。
「うわあああああああああっ!」
体育館に響く銃声と、マードックの悲鳴が暫く辺りに轟く。
だが、この技術班とのやり取りでエキドナの人間性が著しく成長しているのは……本人が知ったら恐らく涙を流していただろう。嬉し涙か、悲しみの涙かは不明だが。
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