第一章 平凡な日常
20、勉強できても何にもならん
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
夏休み真っ盛りなう。
クーラーなう。
が、一本の電話なう。
ええそうですよ、雲雀からですよ。
『今から10分以内に学校に来い』だってぇ。
ハッ、ちょろいな。
だって家から学校まで3分だし。
つー訳で、応接室にて仕事。
「この書類が終わったら、帰ってもいいか
ら」
とか言われてラスト10枚。
何せ雲雀の10倍、めだかちゃん張りのスピードで書類整理してるからな。
「終わった。よし、帰ろう」
雲雀の恨めしそうな視線は遮断して「咬み殺す」、学校を出る。
怖ぇ……。
地の文遮ってまで殺気をぶちまけやがった……。
と、校門で武と会った。
「よっ、風紀委員の仕事か?」
「もう終わったけどな。お前は補習でもあったのか?」
「まあな。
そうだ、ちょっとお願いしてもいいか」
「ん? なんだ?」
†‡†‡†‡†‡†‡
引き受けなければよかったとつくづく後悔する。
何がオレの家で宿題見てくれ、だよ。
確かに途中まではお前の家への道のりだったよ。
だがよ、ここはオレの家の隣、沢田の家じゃねえかよ!
そりゃ道のり同じだよな!?
オレたち近所だもんな!?
「たぁけぇしぃ」
「たはは、悪ぃ。小僧がどうしてもって言うからさ」
「あんのチビ介はどこまでオレに付きまとうつもりだ」
「チビ介は余計だぞ」
背後から来る殺気。
チビ介もといリボーンの登場である。
「ま、別に勉強を見る程度なら沢田本人からも頼まれてるし、やってやるけどな」
「サンキューな」
「けど、あくまで見るだけだからな」
だって何でもかんでも教えたら、本人のためにならねぇだろ?
てなわけで沢田の部屋にお邪魔したオレだったが、すぐに後悔した。
「ごきげんよう、霜月さん」
「は?」
何で長谷川までいんの?
「ほら、やちるちゃんも頭いいから手伝ってもらってて」
「だったらオレいんなくね?」
「そんなことありません。100点と80点では大きな差ですから」
はあ……。
てか、こんなことになるんだったらホント来なきゃよかった。
「じゃ、マジで詰まったら言ってくれ。それまで寝る」
そう言ったオレは、即座に沢田の部屋で雑魚寝を始めた。
†‡†‡†‡†‡†‡
「起きろ、要。起きろって」
「ん?」
武に揺り起こされて目が覚めた。
あ〜雑魚寝なんてするんじゃなかった。
首がイテェ。
「終わったのか?」
「大体はな。でも、この問七だけがわかんなくてよ」
問七?
今日ってあの問七の日だ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ