第一章 平凡な日常
20、勉強できても何にもならん
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飛び級制度がおかれ、学力的問題で普通の学校に通うことのできないオレは、史上最年少である8歳にして首席で入学した。
「それからもオレは、学院で常に一位だった。否、一位以外を取ったことがなかった」
「だったら尚更だ。どうして並盛に来た」
「理事会に追い出されたんだよ」
『は!?』
「追い出されたんだよ。オレの学力を恐れた理事長によってな。で、学院長とここの校長が知り合いだったもんだから、来てやったんだ」
前世でも現世でも同じことが起こる。
ま、これがオレの運命だっただけの話だ。
「ま、そう言うことだ。じゃあな」
そして今度こそ、ドアノブを回してドアを開けた。
が、オレは一度そこで足を止めた。
「オレは正真正銘中学生だ」
それだけ言うと、オレは沢田の家をあとにした。
ハハッ、どんなに遠くに行きたくても、家は隣同士なんだよなぁ……。
これもオレの運命ってか。
ざまぁねぇな。
父さん、母さん、こんな娘でごめんな。
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