第一章 平凡な日常
20、勉強できても何にもならん
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ったのか?
そのわりには獄寺はいねぇし、三浦ハルもいねぇ。
ホントにあれなのか?
けど、そうだとしたら、長谷川がいる理由に納得する。
「見せてみろ」
問題用紙を見る。
んー……ボンドペッタンの方じゃないことは確かだな。
「長谷川はどうなんだ?」
「いえ、私はお手上げです」
しゃあねぇ、オレの本領発揮といきますか。
「沢田、紙とペンを貸してくれ」
「は、はい!」
沢田から紙とシャーペンを受け取ると、オレは鞄からイチゴ牛乳を取りだし、くわえた。
ジャコッ
空になると同時にペンを走らせる。
常人なら視認不可レベルの速さで計算を解いていく。
なるほどな。
確かにネコジャラシの公式とやらを使ったし、答えも4になった。
あ、ちなみにネコジャラシの公式は西条考古学院で習った。
ホントに存在しててマジビビったっけな。
「ほらよ、答えは4だ」
「す、すごい……」
「だな! 何で要って、そんな頭いいんだ?」
あそこの事は……この世界にあるから言っても大丈夫だよな。
ついでだ、教えてやるよ。
「西条考古学院、知ってるか?」
「「西条考古学院?」」
「初めて聞きましたが」
「知ってるぞ。世界でも指折りの、超難関校だ」
さすがチビ介だな。
まぁ、マイナーなりにかなり有名な学校だからな。
「オレ、前はそこに通ってたんだ」
「「なっ!?」」
「進学校からですか?」
それにしても、沢田と武ってよく息が合うよな。
地味にウザいけど、なんだか羨ましくも感じる。
長谷川は長谷川で無駄に冷静だけど。
「そんじゃ、オレは帰るな」
わざとらしくアクビをして眠いアピールをする。
そして部屋のドアノブに手をかけたときだった。
「待て」
カチャッという音ともに呼び止められる。
果てしなく強すぎる、雲雀なんか比じゃないくらい強すぎる殺気が向けられていた。
おいおい、武もいるって言うのにいいのかよ。
「何故あの問題が解けた? あれは大学レベルの問題だ。それに、そんな所にいながら、何故並盛に来た? お前は本当に中学生か?」
「ちょっ、リボーン!?」
「ツナは黙ってろ」
うっわー沢田かわいそ(笑)
つか答えんのかったりー。
「何故問題が解けたか。それは自分で言っただろ? 『世界でも指折りの、超難関校だ』。オレはそこに通ってたんだぜ? 解けない方がおかしいだろ」
そういえば、詳しくは言ってなかったかもな。
西条考古学院は大学。
しかし、学力の世界レベルを追求し過ぎたために、入学者が減ってしまった。
そこで
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