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Angel Beats! the after story
物足りない何か
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「去年は髪飾りを渡したのでカーネーションとかをプレゼントしようかなと思ってます。先輩は何にするんですか?」
俺は自信満々で言う。
「調味料のギフトだ」
それを聞いたユイは残念な人を見るような目で俺を見る。
「先輩それ正気ですか?」
「正気も正気、調味料のギフトのどこが悪い。」
ユイはさらに残念な人を見るような目つきを強くした。
「普通は花束とか、服とか貰って嬉しいものを買うべきですよ。」
「待て待て、調味料のギフトだって十分貰って嬉しいだろ、主婦なら誰だって喜ぶさ」
ユイはため息をして何故か呆れていた。
そして、俺とユイは試行錯誤して母の日のプレゼントを決めて帰路についた。
そして事件は起きた…
俺は借りているアパートの一室に住んでいる。
時刻は夜7時30分
部屋でくつろいでいるといきなり俺のケータイ電話がなりだす。
「はい、日向ですけど」
「よかった、私はユイの母親の由美子です。
いきなりユイの母親からの電話に戸惑ったがユイの母親は慌てた様子を隠せないでいた。
「ユイは日向君の家に今いるの?」
「いえ、あいつとは6時30分ぐらいにもう互いの家に向かっていましたから」
「そうなの…ごめんなさいね。いきなり電話なんかしちゃて」
その声は震えていた。俺はユイのことが心配で由美子さんに聞く。
「ユイがどうかしたんですか?」
話すかどうかを迷っているらしく少しの沈黙が続いた。決めたらしく事情を話してくれた。
「あの娘まだ帰ってこないのよ、いつもは遅くても7時には帰ってくるのにねぇ」
ユイが7時以内に帰ってこないのはおかしい、あいつは必ず7時以内に帰るために遊ぶのを中断するくらいだからだ。
電話の最中にメールが届いた。
それはなんとユイからだった、由美子さんに少し待ってもらいメールの内容を見ると…
『助けて』
その1文だけ書いてあった。それを見た瞬間、すべて察した。俺は急いでこのことを由美子さんに伝える。
「今すぐ捜索願を出して下さい、ユイはたぶん…さらわれました。」
「本当のなの、どうして…」
「はい、さっき届いたユイからのメールに『助けて』と一言だけ書いてありました…」
俺の言葉にさっきよりも動揺しながらも答える。
「分かったわ、日向君はそのまま家にいてちょうだい、後は警察にまかせるから…」
俺の返事は決まっている。返事は…
「それはできません、俺にも責任があります。だから手当たり次第探します。」
「日向く…」
心の中で謝りながらも電話を切る。そしてすぐさま俺はドアを勢いよく開け月明かりで照らされている外に出た。
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