第一章 平凡な日常
19、おにぎりの限度ってどこ?
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
今日は、 家庭科実習でおにぎりを作る日。
つまりはビアンキが来る日。
な訳で、
「雲雀は何が食べたいですか」
雲雀にリクエスト。
ホントは迷ったんだぜ?
この生意気な坊っちゃんに作るかどうか。
「鮭」
そしてこの即答である。
おいこら、もう少し悩んだらどうだ。
「つーか、それじゃ武と被るんだけど」
「僕以外とも約束してるの?」
「そりゃ、武は友達だからな」
「ふぅん。じゃコンブ」
だからなんでそんな即答なんだよ。
あれか、お前の脳内には好きなおにぎりの具ランキングがキッチリ決まってんのか?
て言うか、何でそんなふてくされてんの?
何?
オレに友達がいることが意外でしたか?
そりゃーどうも失礼しましたねー。
†‡†‡†‡†‡†‡
「今日は家庭科実習で作ったおにぎりを」
『男子にくれてやるーっ』
おにぎりを手に、教室にはいる女子たち。
要も、おにぎりを3つ(雲雀の分を除く)持って入り口に立っていた。
そして思った。
(ビアンキっていつ来るんだ?)
しかしそれは杞憂に終わる。
それは何故か。
彼女の後ろに、ビアンキが隠れていたからである。
よし楽しもう、と思ったときだった。
「うわっ」
「きゃっ」
突然誰かに押されて前のめりになってしまう。
そして、前にいた京子にぶつかってしまった。
京子は勢いのままツナの前へ。
そのとき要は、背後から舌打ちが聞こえた気がした。
あらかた、動こうとしたビアンキがバランスを崩し、要にぶつかってしまったのだろう。
そんでもって、ポイズン化していないおにぎりを渡されたツナは、もちろんそのまま食べて無事に終了。
「って、原作ブレイクじゃん!」
そんな要の叫びは、教室の喧騒へと吸い込まれていった。
「要、作ってくれたか?」
ふてくされているところに声をかけられ、イライラと振り返る。
そこにいたのは山本だった。
「ああ、勿論だ。
さて、この3つのうち1つがお前の頼んだ鮭、残りの2つが激辛納豆だ。さぁお前は望んだものを手に入れられるかな?」
「な……なんだそりゃ」
思わず苦笑いになってしまう山本。
と、そこに、ツナと獄寺がやって来た。
「山本、霜月さんに作ってもらったの?」
「まぁな。
そうだ、ツナと獄寺にも選んでもらおうぜ」
山本の提案に、は? となる二人。
そんな彼らに山本が事情説明をする。
が、要は若干ふてくされていた。
先日のこともあり、正直なところツナとはしばらく距離を置いておきたかったのだ。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ