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少年と女神の物語
『東方の軍神』編
第十四話
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「・・・ちなみに、今日の朝食の味噌汁は俺が作ったが」
「おはよう武双兄様。今日もいい朝だね」

 一瞬で起きた。それはもう、さっきまで寝ていたといわれても信じられないくらい顔に眠気がない、完全な目覚めだ。

「ああ、いい朝だな。俺の味噌汁なんかでマリーがこの朝を味わってくれるのが嬉しいよ」
「うん。でも、私としてはそれよりも、早く武双兄様のお味噌汁が食べたい。あれより美味しいものを、私は知らないから」
「そっか。俺はそうは思わないけど、そう言ってくれると嬉しいよ。じゃ、早く着替えて降りてこい」
「そうする」
「でも、俺が出て行くまで着替えるのは待てよ?」

 話の途中で着替えだそうとしたマリーをそう言って止め、俺は部屋を出る。
 とまあ、今のが俺が神殺しになった後、調や切歌が来る前に家に来たマリーだ。
 なぜかはよく分からないが、俺の味噌汁が大好物だったりする。

「さて・・・二人が出てくるのを待って、俺も下に行くとしますか」

 マリーはあの様子なら間違いなく起きてくるとは思うが、林姉は分からない。もう既に二度寝していてもおかしくないのだ。
 その後、予想通り二度寝していた林姉から布団を引っぺがし、もう既に制服に着替えていたので下に連れて・・・強制連行して行った。
 崎姉がよく言っているが、この人は本当に、年上には見えない。

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