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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 H
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「光也からの連絡ではこの辺りなんだけど・・・」

一輝は光也から伝えられた、神が出現した地点についていた。が・・・

「どこもかしこも火の海で、何にも見えねえな・・・」

そう、見渡す限りの火で覆われていて、上空からでは何も見えないのだ。

「まあ、光也が張った結界があるし、その下は無事なんだろうけど・・・原因が見つからないんじゃ、対処のしようもないしな・・・仕方ない。無理矢理引きずり出そう。」

一輝はそう言って倉庫を開き、その中に詰め込んでおいた大量の水を、砲弾のようにして乱射する。それはもう広範囲に、火の海を余すところなく。

結果、一輝に向かって大量の、炎の砲弾が飛んできた。

「死ぬ!これあたったら間違いなく死ぬ!久しぶりに操れないし!」

で、一輝は必死になってその砲弾を避けて避けて避け続け、避け切れそうになくなると同時に、

「吼えよ、ベル!」
「ウォォォォォオオオオオオオオオン!!!」

その火の玉に犬神の遠吠えが当たり、霧散する。

「悪い慈吾朗。助かった。」
「気にせんでよい。おんしのおかげで向こうさんが起きてくれた様じゃしのう」

慈吾朗が見る先では、広がっていた炎が一点に収縮していく。間違いなく、この炎の原因は一輝たちを認識している。

「あー・・・もしかして、向こうが寝てる間にどうにかするべきだったか?」
「相手が神である以上、それは間違いなく無理だろう。そもそも、どうやってあの炎に攻撃をする気じゃ?」
「確かに、それは無理だな。そして、向こうさんもあれ以上の攻撃は、この状態じゃできない、と。」

一輝はそう言いながら、倉庫から日本刀、その他形無き物を大量に取り出し、武装する。

「二人で勝手に始めようとするな。普通、こういうときはトップを待つものだろう。」
「お前が遅いのが悪い。」
「じゃのう。遅刻はよくないぞ、白夜。」
「命令違反者を二人ほど、連行していたのだ。仕方ないだろう。」

そして、第一席の白夜もあのバカ二人を光也に引き渡し、この場に到着。霊獣殺し三人が集合した。

「でだ。二人は神相手にどうなると考えている?」
「ワシは、一瞬でも油断したらその場で命が尽きると考えておる。ここまで派手なことが出来る神ならば、かなりの実力者じゃろうしのう。」
「まあ、この炎から大体の名前の予測は立ってるんだけどな。ちなみに、俺はこのメンバーならなんだかんだでどうにかなる気がする。」

実際、先ほど一輝は危険なところを慈吾朗に助けられている。
あのようにお互いがお互いを助け合えば、誰も死なずに倒せる、と言う考えだろう。

「それに、白夜が奥義を使えばかなりいい戦いに持ち込めるのは間違いないしな。」
「ああ、それだがな。まだチャージができていない
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