暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 H
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
の炎のせいでこの辺りには妖怪がいないし、ひとつしかないよな。」
「じゃのう。となると、作戦も一つのみか。しかたない、光也には少々無茶をしてもらうとしようかのう」
「すまんな・・・俺がしっかりと管理をしていなかったばかりに・・・」
「そう思うなら、白夜は今回、これ以上の失敗禁止な。」

一輝は神相手に少々無茶なことを言いつつ、飛んできた火の玉を避ける。
当然のことだが、相手がこうして話している間に攻撃してこない道理はない。
ここまでの会話も、飛んでくる火の玉を避けながらのものだ。

「やけに身のこなしがよいな・・・人間。貴様らの名を教えよ。」
「面倒だな・・・どこに教える義理がある!」
「神の攻撃をここまでかわし、我に二太刀刻んだものたちだ。気になって当然であろう?」

どこまでも自分中心な考えにうんざりしながら、三人は名乗りを上げる。

「寺西一輝。白澤(れいじゅう)殺しで、家の名すら失った半端者。」
「犬神慈吾朗。牛頭天王(れいじゅう)殺しの、現犬神家頭首じゃ。」
「夜刀神白夜。武鳥夷(れいじゅう)殺しの、現夜刀神家党首。」

そして、三人が名乗ったことで、神も名乗る。

「では我も名乗りを上げようか!我が名はカグツチ!日ノ本の火の神よ!」

こうして四つ目の、最も大きな戦いが、始まった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ