一部【スサノオ】
八章【疑心】
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ですの?」
クラウリーの問いかけに少しウォルターは困った顔をする。
「うーん…まだ君たちには見てほしくないしあんまり説明もしたくないんだけどなぁ…」
「それだけヤバいってことか?」
「まぁ、ねぇ…まぁ、もしオンショウがいたならちゃんと説明してあげるよ!」
話しながら歩き続ける道のり。
道中出会うネイティブはやはり脆弱で何の手ごたえのないものばかり。
三人の中では、ウォルターの言うその洞窟にヒトガタに関わる何かがいるという考えにも疑問を持ち始めていた。
どれだけ歩き進んだだろうか、近場といえども10キロの道のりはやはり長い。
「そろそろ着いても良い頃ではなくて?」
少しクラウリーには疲れの色が現れ始めていた。
「そうだね、もうすぐ着くと思うよ。……と、そうだ!今のうちに君たちにはこれを渡しておこう!」
そう言ってポケットを漁りだすウォルター。
「あったあった!」
ポケットから出した手には3枚のエクステンドチップ。
「これは?」
零の問いにウォルターがニッと笑む。
「今回の報酬だよ!何かあった時の為に先に渡しておこうと思ってね!」
言うと、ウォルターはまずクラウリーへとチップを渡す。
「あら、気前がいいのですわね」
「そうだろう?君に渡したのは『クーフーリン』のエクステンドチップだよ!発動すれば今の君でも大型ネイティブ2体くらいなら相手にできるほどの攻撃力を得られる!…ただし、その分うまく武器を使いこなさないとその力に逆に振り回されてしまうから気を付けるように」
チップを渡され驚きの表情を浮かべるクラウリー。
しかし、それを気にする様子もなく続いてジャックへとチップを渡す。
「君にはこれだ!『オズワルド』のエクステンドチップ!発動すれば3連射の追尾弾が放てるよ!ただし、3連射という事は弾丸の消費量も3倍ということだ。よく考えて使うんだよ」
「マジかよ…これって……」
最後に渡したのは零。
最後のチップは他のものとは違い、赤く色付けされていた。
「これは僕の特別製だよ。『ある』ネイティブのDNAを解析してその特性を『反転』させた世界に一つしかないエクステンドだよ…名前は『アマテラス』。このエクステンドは君の想いの強さに応じてその力を変化させる少々扱いが難しいチップだけど、君にはこれを使いこなせると信じているよ!」
「そんな貴重なものを…?」
チップを受け取り唖然とするする3人。
そんな中一番最初に口を開いたのはジャックだった。
「これって、フロンティア4レベルのチップじゃないのか…?」
「そうそう!いや、実は今日遅れたのもこのチップを用意するためだったんだよ!いやぁ、君たちの武器特性に合わせて最
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