第4話
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最初から役ですらねぇよ」
『・・・そうか』
「さぁて、泥も丁寧に待つ事できんだな、まるで人みたいじゃねぇか」
『む・・・だが』
「あぁ、あの泥には生きてる反応はねぇよ、だから・・・俺が微塵も残さず一切合財遠慮なく全力で消してやるよ」
最初からいないなら・・・害意もって出てくんじゃねぇよ。
「ケル!滅殺モード!」
『・・・了解、滅殺モード』
滅殺モードはハルの断罪モードと同じで俺の全能力解放用のモードだ。
一応武器は刀だが・・・今回無極は使わずで行くか。
「後悔はあるか?あるならその後悔を抱いたまま死ね」
ーー無刀流・一の太刀ーー
刀を上段に構え、そこから振り下ろし攻撃する。
無刀流は刀があってもなくても放てる技。
だが刀があったほうが威力はあるな。
「!?」
「反応まで人間らしいな」
『・・・どうやら情報を引き出してるらしい、ゆえに人間のような反応をする』
「・・・って事は、この泥・・・学習能力があるな?このまま放置したらどんどん学習して厄介になりやがる」
『・・・どうする?』
「クク、最初に言ったはずだぜ?ケル、俺は目の前の敵を斬滅するだけだ・・・一切の遠慮はねぇ、全力で消す」
『了解だ・・・ほどほどにな』
「ハハハハハハハハハ!ほどほどだぁ?無理に決まってんだろうがぁよぉ!俺達はヒトデナシのロクデナシだぜぇ?最高に愉快だ!本来なら龍斗レベル相手にしかつかわねぇ技で消し去ってやるから泣いて喜べ!」
『なっ!?』
ーー無刀流・五の太刀ーー
刀を横に向け、敵に近づき、一気に横に振る。
これだけならなんでもないが・・・この技はそれだけではない。
「が・・!?」
「オイオイ、結構しぶといなぁ」
この技が斬るのは何も物質だけではない。
因果や時空まで選択して斬る事ができる。
先ほどは泥の「存在理由」を切断した。
「存在理由」はその生命、はては無機物まで持っており、その理由なくしては存在できない。
例えば石の「存在理由」は・・・ここではあえて投擲を目的としてみよう。
その「存在理由」を俺が斬る。
すると、その投擲という目的そのものがなくなる。
石の「存在理由」として存在した目的が無くなることでその石は「存在理由」がなくなり、存在を維持できなくなり、消えるんだ。
・・・やっぱり説明は苦手だ。
分かり辛かったら龍斗にでもきいてくれ。
「存在」というものをなくす技として理解してもらえれば嬉しい。
「はぁ・・・」
斬った後の泥はまるで世界に否定されたかのように霞みのように消えていった。
「さて、管理局の・・・リンディだったか?が来る前にとっとと帰るか」
面倒だし、龍斗なら対処は楽だろうし、ハルは終わってるっぽいし。
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