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気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
18、アポとれやアポ
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属性が何なのか、分かっていない。

軽く振ると、短剣はもとの短刀へと姿を戻した。

ピンポーン

「お客様が来たみたいだな。オレは帰るぜ、じゃあな」

「ああ」

すると銀は、突然現れた白い靄に紛れるようにして消えていった。

残された要は、玄関のドアを開ける。

「やあ」

そこにいたのは、山本とツナ、そしてリボーンの三人だった。

「よっ、要」

「あの、こんな朝早くにすみません。リボーンがどうしても会いたいって言うので……」

「ちゃおっス。お前が霜月要だな。オレはリボーン。ツナの家庭教師(かてきょー)だ」

「お前なら見たことあるぜ。いつも沢田の近くにいる赤ん坊だろ? こいつの家庭教師(かてきょー)とは、ご苦労なこったな」

「まあな。それより、家に上がってもいいか?」

笑顔で言うリボーンだが、山本とツナは心配そうに二人を見比べた。

山本はともかく、ツナからしたら要はある意味危険人物でもあるのだ。

と言っても、入学式の騒動をいまだに引きずっているだけなのだが。

要はというと、静かに目を閉じて、口には不気味な笑みを浮かべていた。

「何ももてなさねぇがな、それでもいいなら上がれよ」

それを聞いて二人はホッとする。

しかし実際のところ、要はリボーンにのみ殺気を送っていた。

ごく僅かに、普通では気づけないほどごく微量に。

無論、一流の殺し屋である彼は気づいていた。

気づいていながらも、わざと気づかない振りをしていた。

「で、何のようだ? こんな朝っぱらから」

「お前、マフィアに興味はねーか?」

遠慮と言うものは知らないのか、最初から本題にはいるリボーン。

しかし、

「ない」

要はキッパリと言い放った。

「なんだ、マフィアを知ってんのか」

「おあいにく様。用はそれだけか? なら帰れ」

「なぁ、要。オレも入ってるんだけど」

「知ってるよ。屋上から見てたし」

「え!? あの日見てたんですか!?」

三人は驚きを隠せない。

まさかあの日の出来事を知ってる人がいるなんて。

しかしまぁ、普通に考えれば、あんだけドンパチやっていればむしろ気づかない方がおかしいだろ。

「そうか。んじゃ、今じゃなくてもいいから、気が変わったらいつでも言え」

「嫌だね。気なんて絶対に変わらない。マ
フィアなんて関わったところでどうせロクなことないだろ」

「そうですよね、マフィアなんていだだだ!」

台詞の途中でリボーンにつねられるツナ。

ボスとしての自覚を持て、ということである。

「んじゃあな、邪魔したな」

「お邪魔しました!」

「要、また学校でな
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