第二話
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下はまた不気味な笑みを浮かべる。
それを見た俊司は、なぜかわからないが背中に悪寒が走る感覚にみまわれた。直感がさえてるのだろうか。なにもいいことのような気がしない。
そして、それが正解だったと気づかされる。
「僕はさっき博麗神社にむかった方がいい……そう言ったね?」
「そうですね」
「それは簡単な話」
次の瞬間、宮下の口から衝撃的な言葉が発せられた。
「君達がこのまま永遠亭に向かえば、八雲紫を含む四人が捕獲されることになる」
「!?」
宮下の言葉に、一同は動揺を隠しきれなかった。
「どういうこと……」
「現在、博麗神社には八雲紫・博麗霊夢・八意永琳・蓬莱山輝夜の四人がいる。革命軍は、その四人を捕獲するために兵士を派遣した」
「その四人に対抗できるとでも?」
「ああ。君達の言うとおり勝ち目はない。これがないなら……だけどね」
宮下はそう言うと、その場に二種類の手錠を生み出した。片方は青色の手錠。もう片方は緑色をしている。
それを見た瞬間、一同に寒気が伝わっていった。
「青は彼女達の能力を……緑は物理的ではない力……つまり、弾幕や結界で使用する力を拘束させる」
「なっ!」
「これを四つずつ用意し、触れただけで対象に設置させる機械も作成した。見た目は不格好だけど、触れると強烈な光を発し、片手に一つずつ手錠を取り付ける仕組みになってる」
「まさか……」
「そのまさかさ。その装置を博麗神社に設置した」
宮下はまた笑みを浮かべる。
これが本当だと非常にまずい。能力も弾幕も封じられてしまえば、中・遠距離での対抗手段を完全に失うのと同じだ。銃を使う革命軍に対抗しずらくなってしまう。
つまり、宮下は今すぐ助けに行かないと間に合わないといいたのだ。だが、本当かどうかは定かではない。
「嘘だ!!」
急に反論したのは俊司だった。
「なんで?」
「博麗神社には結界があったはずだ! 革命軍がそれを突破するなんて……」
「ああ、それも突破済みさ」
「!?」
「札の効力も時間によって減ってしまうだろう? だから、効力が少なくなったこの時期を狙ったのさ」
宮下は淡々と受け答えていく。その表情には嘘をついているようには見えなかった。
「そして今、博麗神社の異変を調べに来た彼女達はその罠にかかった。もちろん、非常にまずい状態になっている。このことは無線で確認済みだ」
「……」
「どうする? 君達がむかったところでどうなるかはわからないが?」
もしこれが本当なら、俊
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