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信念貫きし少年の軌跡
第3話
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、一度でも知り合い、認め合った仲なら・・・もしかしたら介入するかもな」

龍斗自身に信念があり、その信念のためなら手段を選ばないほどである。
その信念とは、

『自身が護りたいと思ったモノを護り通す事・・・でしたか?』
「そうだ、たとえ無理だと笑われようとも、無駄だといわれ否定されようとも、他者から拒絶されようとも、不可能な状態に陥っても、俺はその信念だけは貫き通す」

ハルとキョウも信念を持っており、ゆえに龍斗と共に行動している。
自分自身ゆえに自身の危うさを理解しているため。
龍斗が壊れないようにと。

「転生者は・・・5人か、案外少ないな」
『少ないほうが楽なのでは?』
「いや・・・なるべく早く終わらせたいからな」

龍斗自身、単体で対処できる転生者の数は最大にしておよそ2億。
実際、ほかの世界ではそれほどの数を相手した事もあるほどで、ゆえに、なるべく多くきて欲しいと願うのである。

「あ、動き始めましたよ」
「歴史を変える・・・響きはいいが、その責任全てを背負いきる覚悟あっての行動なんだろうな?」
「あんな転生者達にそんな覚悟・・・あるはずないじゃないですか」
「どうだろうな、もしかしたらいるかもしれんぞ?」
「ククク、ならその覚悟・・・見せてもらいたいものだ」
「キョウ、悪人面だな」

この3人は覚悟がない行動を全面的に嫌う。
責任を放棄するものには断罪を与え、責任もって行動するものには救いを・・・そういう考えで行動している。
信念とはまた別に。

「さぁて、転生者共・・・覚悟はいいか?」
「なっ!?だ、誰だ!」
「神から全部聞いたやつは分かるだろう?断罪者だ」
「なっ!?な、何故断罪者が!?僕たちは何も悪い事はしてないはず!」

ここに居る者の半分は理解し、理解していないものは龍斗達を敵と判断し、攻撃の準備に入っている。
それがどれだけ愚かかさえも理解できずに。

「3億もこんなやつらを受け入れた世界が可哀想だから消去を頼まれた、後は・・・個人的にお前らみたいなやつが気に喰わないだけだ」
「なっ!?」
「理不尽だねぇ・・・まぁ、俺も同じ気持ちだがな」

転生者の殲滅。
今の龍斗達はその一つだけを考え行動する。

「神に魅入られた哀れな魂よ、天も地も行けぬのなら・・・一片、消えてみるかい?」
「くそぉおおおおおおおおおおおおお!!」

龍斗はすでにナイフを構え、敵に接近している。
キョウは刀、ハルは双剣を構え、敵に向かう。
ここから始まるのは戦闘ではなく、一方的虐殺(ワンサイドゲーム)。
ただ殺されるのを待つだけの存在へとなりさがった転生者(かられるモノ)は断罪者(かるモノ)から逃げる、ただそれであった。

「オイオイ!どうしたよ!狩られるだけ
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