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レインボークラウン
第七十五話

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               第七十五話  魔女の必須科目
 魔女のそれぞれに得意なものとそうでないものがある。このことは適性や属性の問題があり中々難しい。
 だが今田先生は七人にこう話すのだった。
「どの娘でも絶対に適性、属性があります」
「つまりどんな娘でもですか」
「魔女になれるんですね」
「そうです」
 まさにその通りだというのだ。
「ですから魔女になれないという様なことは考えなくてもいいんです」
「それじゃあ気にすることは」
「一体」
「ないです。まずは自分に向いていることを勉強していくことです」
 そのことが大事だというのだ。
「皆さんはまずはそれぞれが得意とされることを勉強して下さいね」
「わかりました、それじゃあ」
「これからもそうします」
「それぞれの得意な魔法を勉強していきます」
「その基礎を固めることです」
 今はそうすべきだというのだ。
「じっくりと」
「あたしなら火ですね」
「私なら音楽ですか」
 華奈子と美奈子がそれぞれの得意分野を出して先生に答える。
「それをじっくりとですか」
「基礎を固めることが大事ですね」
「むしろ他の魔法は使えないと思っていいです」
 華奈子にしても美奈子にしてもだというのだ。
「基礎が固まって魔法に慣れてから他の分野の魔法もしっかりしてきます。そして」
「そして?」
「そしてっていいますと」
「この二つは無属性なので誰でも身に着けられます」
 その二つは何かというと。
「箒で空を飛ぶことと使い魔を使うことは」
「その二つは魔女なら最初に身に着けますね」
「確かに」
「そうです。この二つは誰でも絶対に身に着けられます」
 適性や属性に関係なく、というのだ。
「魔術を勉強すれば」
「それで、ですね」
「その二つは誰でも出来るんですね」
「ですからまずはこの二つです」
 箒で空を飛ぶことと使い魔を使うことはというのだ。
「皆さんもこれまで通りして下さいね」
「そしてそれが、ですね」
「魔術の修行にもなるんですね」
「魔術は使えば使う程よくなります」
 そういうものだというのだ。
「ですからいいですね」
「箒に乗って使い魔とお話をして」
「そうしていくこともいいんですね」
「そうです、暮らしの中にも魔法はありますよ」
 そこからも修行出来るというのだ、魔女は魔術を生活の中で使えばそれだけ魔女としての修行になるというのだ。


第七十五話   完


                            2013・10・24
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