4話 魔王の一年と新たな事件。
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アロウン視点
朝起きたら隣に裸の美少女が!?事件から俺はおかしくなった。
なんと日本に居た頃の自分を他人のように認識し、自分がアロウンと
呼ばれても違和感がまったくなくなってきたのだ。
それに、裸の美少女ことエリカに魔術や神の話を聞いても簡単に存在するものとして
理解していた。
でも、変わらない部分もあった。
それは俺という人格…つまり中身だ。
好物の食べ物に好きな音楽、何が嫌いで何が好きか、そして考え方。
それは数ヶ月過ぎた現在でも変わらない。
つまり俺は……魔王アロウンと融合したらしい。
あれ?つまり俺は神とか、同じカンピオーネと戦わないといけないの?
何それ?怖いんだけど!
この日の夜、ちょっとトイレに行くのが怖かった。
一年後
俺が魔王アロウンとなって一年。
俺はイタリアにある屋敷で暮らしていた。
住人は家主の俺と自称、愛人で第一の騎士であるエリカに自称、侍従長で第一の騎士リリアナ。
後、その二人に仕えるメイドでエリカの部下であるアリアンナと
リリアナのメイドで魔女見習いのカレン。
最後に居候している自称、俺の妻、ルクレチア。
何でも彼女は俺に興味があるようで、突然居候させて欲しいと言って来たのだ。
まあ、やって来た当時はリリアナが暴走していたが、エリカの一言で大人しくなった。
何を言われたのだろうか?
まあ、そんな5人の住人達とそこそこ騒がしく、のんびりと暮らして……。
「ぷい!」
そうそう、この屋敷にはもう一人…いや、もう一匹の住人が居た。
中型犬と同じくらいの大きさの全身真っ白で青い瞳を持つ西洋龍のクウ。
性別は不明で俺が去年殺したティアマトと他の使えそうな神々の権能により生まれた
使い魔的な存在だ。
ぷいぷい鳴いている姿がとても愛らしい。
最後に俺、アロウンは過去に殺した神々と
神格化した英雄の力『権能』を完全に扱えるようになったのだが
権能を全て試すために、人的被害が出ないであろう砂漠で一週間夏よりも暑い昼や
冬のように寒い夜を過ごしたのは苦い思い出だ。
コンコン。
「アロウン、ちょっといいかしら?」
自室のベットに寝転がり、説明口調でこの一年の事を思い出しているとエリカが
俺の部屋の扉をノックして、扉越しに語りかけてきた。
何かあったのだろうか?
草薙 護堂視点
俺の名前は草薙 護堂(くさなぎ ごどう)日本の何所にでもいる平凡な高校2年生で
今日は爺さんの頼みで春休みを利用してイタリアにお使いに来ている。
なんでも、若い頃に知り合った女性に俺が今持っている意味不明な石版を届けてほしい
らしい。
一体どんな知り合いだ?
「おい、そこの日本人の小僧。
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