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World of Destiny Crossed―魔法少女と剣士の物語―
第一部
魔法少女と剣士
プロローグ
[2/2]

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どうしてこうなった」感が拭えなかった。その時、

 ―ピーンポーン……

「…………」

 チャイム音。俺が現実世界に帰還するや否や長期の海外出張を命じられた母親が居ない今現在、俺はこのやや広すぎる一軒家に独り暮らしだ。そしてふと時計を見る。

「……ああ」

 俺が一般校への進学を決めた理由の約半分を占める人物の来訪だった。幼稚園、小学校(の途中)と同じ、所謂幼馴染み。

 悪い事にこの2年間も頻繁にお見舞いに来てくれていたらしい。2年も会って居なかったにも関わらず、彼女はあまり変わって無いように感じた。それが嬉しくもあり、少し心配でもある。

 ……本人にそんな事を言ったら本気で落ち込んでしまいそうなため、決して口にはしてないが。







「いらっしゃい、まどか……と、さやか」



「……何よ、その微妙な間は」
「お前が来るのは聞いてなかった」
「ふぅ〜ん?……だぁ〜れも居ない家で可愛いまどかとイチャイチャしようって魂胆が外れ…「ちょ!さやかちゃん!?」…冗談よ」
「……まぁいいや。上がってくれ」




 念のため言っておくがそんな邪な考えは一切無かった。
玄関で立ち話もアレだ。とりあえず上がってもらう事にする。


「おっじゃましまーす!」
「お、お邪魔します」

 ……だが、言葉と行動が合ってないヤツは帰ってくれないかね?















 因果は交わる。何度も何度でも。望む未来を手に入れる為に。運命という必然の流れに逆らい続ける。







 何十何百というその無限の繰り返しの中、小さな綻びから交わる筈の無い世界と世界が絡まった。






 それが世界に、運命に、どう働き、どう変わるか、変わらないのか。






 その事は、その結末はまだ誰一人として知らない―――

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